暗号資産

2026.05.31 11:15

マッチングアプリに潜むロマンス詐欺の罠、遭遇者の7人に1人が騙される現実

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新たな資産運用の選択肢として暗号資産が定着する一方、それを悪用した詐欺の手口も巧妙化の一途をたどっている。なかでもSNSやマッチングアプリを通じて親密な関係を築き、最終的に高額な投資を迫る「ロマンス詐欺」は、もはや他人事ではない。最先端の金融技術や市場の拡大に便乗し、日常の裏側に潜む甘い言葉が多くの投資家を翻弄している。

Claboが実施した「ロマンス詐欺および投資勧誘に関する実態調査」によると、暗号資産投資経験者746名のうち、実に54.6%がロマンス詐欺をはじめとする投資勧誘に遭遇した経験を持つことが判明した。市場の広がりに伴い、半数以上のユーザーが悪質な勧誘のターゲットにされている現状は、投資家全体にとって警戒が必要だ。さらに深刻なのは、こうした勧誘を受けた人のなかで、実際に資金を投じてしまった被害率が14.1%に達している点だ。勧誘を受けた人のうち、およそ7人に1人が罠に落ち、具体的な経済的損失を被っている。

この被害傾向を年代別に分析すると、暗号資産ユーザーのうち20代の詐欺遭遇率は49.8%と半数近くを占め、さらに実際の被害率は21.6%と、全世代のなかで突出して高い水準を記録した。被害者の約7割が20代から30代の若年・中堅層に集中しており、特に若年層がターゲットになっている状況だ。新しい技術や金融商品に対する好奇心が旺盛な世代である反面、ネット上の人間関係に対する警戒心が薄く、「簡単に稼げる」といった甘い言葉に騙されやすい側面が否めない。また、投資スタイルとの相関関係においては、短期トレードを好む層ほど被害に遭いやすい傾向も確認されており、一獲千金を狙う心理につけ込む手口が定着している。

こうした巧妙な詐欺から大切な資産を守り抜くためには、まず「自己責任」の原則を強く再認識することが不可欠である。見知らぬ人物やネット上で知り合ったばかりの相手から持ちかけられる投資話は、どれほど親密な関係を演出されていても、すべて詐欺の可能性を疑うべきだ。一度の判断ミスが数十万円以上の重大な損失に直結する。少しでも不審な勧誘や違和感を覚えた場合は、一人で抱え込まずに警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)、あるいは専門の相談窓口へ躊躇なく速やかに相談することが重要だ。確実な資産防衛のためにも、常に細心の注意を払って行動してほしい。

出典:Clabo「ロマンス詐欺および投資勧誘に関する実態調査」より

文=飯島範久

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