この「家族への配慮」と「没入感」を両立する選択肢として有効なのが、自宅から物理的に切り離された「離れ」や「小屋」だ。離れた場所に趣味部屋を持つメリットとして「気持ちの切り替え」(41.8%)や「家族への影響を考えなくていいこと」(31.5%)が上位に挙がっている。物理的な距離を置くことで、家族に気兼ねなく自分の世界に没頭できるようになる。

とはいえ、趣味のために独立した小屋を建てたり部屋を借りたりすることは、現実的にはなかなかハードルが高いだろう。まずは「自宅内の一室をリフォームする」という主流の形からスタートし、少しずつプライベートな空間を確立していくのが現実的なアプローチとなる。その際、家族の共有スペースに趣味の物を溢れさせず、特定の部屋や限られた一画に美しく集約して「物置感」を出さない工夫が、家族への配慮として何より重要だ。
さらに、約7割が関心を示している「セルフビルドやDIY」の視点を取り入れることも鍵となる。一から全てをプロに任せて大がかりなコストをかけるのではなく、既存の空間を自らの手で少しずつカスタマイズし、家族を巻き込んで構築していくのも一つの手だ。そうして家族の共感や理解を得ながら、まずは家の中に小さな「秘密基地」を育てていく。

こうした一歩一歩の積み重ねが、家族との良好な関係を保ちつつ、いつか理想的な独立空間を手に入れるための最も確実な道筋となるのではないだろうか。
出典:ビックボックス「憧れの趣味部屋」に関する調査より


