働き方

2026.06.01 17:00

「トイレに避難」する従業員が増加している理由、燃え尽きから逃れる新トレンド

stock.adobe.com

それは慢性的な過負荷、自律性の欠如、感情的な疲労、あるいは支えられていないという感覚の表れかもしれない。雇用者や管理職に向けて、デュリスは次の3つのステップを提案する。

advertisement

・「チームと定期的に1対1の面談時間を確保する。個別に話せる場を設けることで、体調や心の状態を確認でき、本人が抱えている問題を提起しやすくなる」

・「優先順位付けを支援する。多忙で業務量をさばききれず従業員が圧倒されているなら、どのタスクが緊急で、どれが待てるのかを一緒に特定する。こうした事態が頻発するなら、部門として増員を求める必要があるのかもしれない」

・「可能なら休憩室を用意する、または必要なら席を離れて休んでもよいと周知された環境をつくる。誰かが明らかに動揺しているようなら、『少し1人になりたい?』と尋ねてほしい。原因が仕事にある場合もあれば私生活にある場合もあり、説明を求められていると感じさせるべきではない」

advertisement

落ち着きのある職場環境を取り戻す

落ち着きのある職場環境は、「トイレに避難」ことへの解毒剤である。私は数年前、ハフィントンをニューヨーク市のオフィスで訪ね、Thrive Globalがいかに職場の落ち着きを取り戻しているかを目の当たりにした。静かな部屋、柔軟なスケジューリング、より穏やかな会議の設計を提供していた。

病気の子どもの看病で夜を徹した従業員のための「仮眠ポッド」も試した。週末に長時間働いた後や、製品を出荷するため徹夜した後に出社する前、充電のための「Thrive time」が付与されていることも知った。

ハフィントンによれば、Thrive Globalが落ち着きを生み出すうえで最も強力なツールは、神経科学に基づくThrive Resetだ。意識的な呼吸によって、数秒でストレス状態から軌道修正できるという。

「落ち着く映像や音楽とともに、各Resetには、深呼吸を促すガイド付きのブリージング・バブルが含まれています。ストレスが蓄積する前に、それを断ち切る助けになります」と彼女は説明する。「たった60秒、呼吸の上がり下がりに意識を向ける。その1つの行為が、脳に劇的な影響をもたらします」

燃え尽き、不安、途切れない刺激によって形づくられた経済のなかで、雇用側が介入しない限り、従業員はどこであれ可能な場所に非公式の「マイクロ・エスケープ」を作り続けるだろう。たとえトイレの個室であってもだ。そして2026年、落ち着きは、雇用側が提供できる最も価値の高い職場資源であり、競争優位の源泉の1つになり得る。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事