マクロ写真のなかの自然
夜のとばりのなかで撮影された、魅惑的なマクロ写真だ。オオシロアリタケというキノコの朽ちかけた傘で、2匹のカタツムリ(グラススネイル)が熱心に食事をするなか、放出された胞子が空気中に散らばって模様を描く。自然な腐敗のサイクルに、この世ならぬ雰囲気を与えている。
2匹のシロタイスアゲハが植物にとまり、完璧な左右対称になっている。
イチジクの枝でポーズをとるアマガエルは、この写真を撮影したフォトグラファーを意識しているかのようだ。
一つ一つが微妙なバランスで小枝にくっついたグリーンシールドバグ(アオカメムシの仲間)の卵は、天然の絵文字のように見える。小さな赤い点は、実際には、卵のなかで発達している幼虫の眼で、孵化して世界へ出ていく瞬間にじっと備えている。


