サイエンス

2026.05.24 18:00

野生生物の美しさと迫る消滅の危機、ネイチャー・フォトグラフィー・コンテスト2025年入賞作

「最後の一滴まで(Good To The Last Drop)」、鳥カテゴリー入選。飛行中に水を飲むアカフトオハチドリ。水滴をくちばしで突き刺している。撮影地:カリフォルニア州フリーモント Lee Greengrass - The Nature Photography Contest 2025

フォトグラファー・オブ・ジ・イヤー受賞者

「イトマキエイ・ロケット(Mobula Rocket)」、2025年フォトグラファー・オブ・ジ・イヤー受賞作。撮影地:メキシコ、バハ・カリフォルニア・スル州、コルテス海 Angela J Sanchez - The Nature Photography Contest 2025
「イトマキエイ・ロケット(Mobula Rocket)」、2025年フォトグラファー・オブ・ジ・イヤー受賞作。撮影地:メキシコ、バハ・カリフォルニア・スル州、コルテス海 Angela J Sanchez - The Nature Photography Contest 2025

2025年のフォトグラファー・オブ・ジ・イヤーの称号は、米国ジョージア州リルバーンのアンゲラ・J・サンチェスに贈られた。サンチェスの作品群は、幅の広さと視覚的なまとまりが際立っている。

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この賞は、1枚の写真というよりは、水中での出会いから、陸上での野生生物の親密な場面まで、自然界のさまざまな表情を掘り下げるコレクションに光を当てるものだ。「彼女の作品は、一貫した視覚言語を保ちつつ、多様な環境に適応する驚くべき能力をあらわにしている」と審判員たちは評している。

そのアプローチを反映する代表作の「イトマキエイ・ロケット(Mobula Rocket)」は、自然界の一瞬を、明快かつ精緻にとらえたものだ。

「イトマキエイは、水から飛び出すときに、実に見事なアクロバットを披露します」とサンチェスは話す。「ロケットみたいに、いきなり水から飛び出して宙に浮かび、やがてまた着水します。お腹側から水面に落ちることもあれば、くるりと回って背中で着水することもあります。こうした行動をなぜとるのか、正確なところはわかっていませんが、コミュニケーション、寄生虫の除去、求愛儀式の一環、単に楽しいから、といった説があります」

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フォトグラファー・オブ・ジ・イヤー受賞の一環として、受賞者は、環境NPO「ワン・ツリー・プランテッド(One Tree Planted)」と共同で、樹木500本を植える場所を選定する予定だ。

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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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