テクノロジー

2026.05.26 13:00

世界シェア39%のヒト型ロボメーカー「Agibot」、転換点は近いと語る

Agibot(Zhang Xiangyi/China News Service/VCG via Getty Images)

筆者: LGは投資家であり、同社CEOは最近、御社の施設を視察しました。LGが主要顧客になる可能性はありますか。LGのCLoIDロボットで提携する可能性はあるのでしょうか。

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ヤオ博士: LGは、家電、スマートホーム、製造、ロボティクスに深い専門性を持つ、優れたグローバルテクノロジー企業です。私たちは、LGのような世界的リーダーとの対話を重視しています。

非常に明確な流れの1つは、より多くのグローバルテクノロジー企業が、ヒューマノイドロボットとフィジカルAIに真剣な関心を払うようになっていることです。彼らは、これが単なるロボット製品の話ではないことを認識しています。次世代のインテリジェント端末、インテリジェント製造、サービスシステムにとって重要な基盤なのです。

この産業は、本質的に長期的な協力を必要とします。ヒューマノイドロボットの背後には、AI、基盤モデル、ロボット本体、半導体、サプライチェーン、製造、利用場面、サービスネットワークなど、多くの能力があります。その複雑さゆえに、エコシステムレベルの協力が求められます。したがって今後は、業界横断、地域横断の協力がさらに増えていくことは間違いありません。

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具体的なプロジェクトや協力については、双方が正式に開示する情報に従います。しかし一般論として、私たちは世界の有力企業と協力し、技術、利用場面、製品、グローバル市場における機会を含め、ロボットの現実世界での導入を探る用意が常にあります。

筆者: ロボットを共有したりレンタルしたりする形は、今後有効な収益化・所有モデルになりそうです。どう考えていますか。ロボットの利用料は1日または1カ月でどの程度になるのでしょうか。

ヤオ博士: ロボット産業では今後、レンタル、サブスクリプション、RaaS、つまりRobot-as-a-Serviceのモデルが確実に増えていくと思います。これは非常に自然な方向性です。

多くの顧客は、実際には「ロボットを所有する」必要はありません。必要なのは、継続的で安定した自動化能力と、実際の生産性成果です。特にヒューマノイドロボットの初期段階では、多くの企業が、夜間点検、資材搬送、案内、小売サービス、データ収集など、特定の場面や小規模導入で価値を検証するところから始めるでしょう。その場合、一括購入に比べて、RaaSは企業にとって導入のハードルを下げます。

また、ヒューマノイドロボットは単なるハードウェア製品ではありません。その背後には、モデルのアップグレード、ソフトウェア保守、作業への適応、遠隔運用、継続的なデータ更新があります。したがって、この業界の将来のビジネスモデルは、従来の設備販売よりも、クラウドサービスや知的サービスに近づいていく可能性があります。

現在、Agibotはすでに17以上の国と地域でレンタルモデルの提供を始めています。たとえば米国では、ロボットサービスの開始価格はすでに1日あたり約2000ドル(約32万円)です。もちろん通常は、ロボット本体だけでなく、導入、運用・保守、ソフトウェアサービス、ときには現地支援まで含まれます。

とはいえ現段階では、ロボットの種類、作業の複雑さ、導入環境によって大きな違いがあり、業界として統一された価格体系はまだ形成されていません。

量産が拡大し、サプライチェーンが成熟し、AI能力が向上するにつれて、ロボットの利用コスト全体は下がり続けると考えています。最終的に業界競争の核心は、ロボットをいくらで売るかだけではなく、誰が継続的かつ安定的に生産性価値を提供できるかになります。

筆者: 将来、ロボットと人間はどのように協働すると見ていますか。ロボットがより多くの作業を行うようになると、人間は仕事を失うのでしょうか。別の仕事をするのでしょうか。あるいは何らかのベーシックインカムを得ることになるのでしょうか。最近、中国の裁判所は、企業はAIを理由に人間を解雇できないとの判断を示しました。ロボットについても同様の考え方をどう思いますか。

次ページ > ロボットと人間の関係は、単純な置き換えよりも協働にずっと近いものになる

翻訳=酒匂寛

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