マスクはテスラの時価総額が2兆ドル(約318兆円)に達した場合に追加で3500万株を付与され、その後は時価総額が5000億ドル(約79兆6000億円)増加するごとにさらに3500万株が付与される。
フォーブスの評価
マスクは現地時間5月22日時点で推定純資産8108億ドル(約129兆円)を持つ世界一の富豪だ。スペースXの株式上場後、彼は時価総額1兆ドル以上の企業2社でCEOを務める史上初の人物となる見込みであり、これにより資産が1兆ドルを超える史上初の人物となる見込みだ。
フォーブスの推計によると、マスクのスペースX持ち株比率は約40%であり、スペースXの評価額が1兆5000億ドルとなれば、彼の持ち分は約6000億ドル(約95兆5000億円)となり、純資産は1兆4000億ドル(約223兆円)強に増加する。スペースXの評価額が2兆ドルに達すれば、マスクの持ち分は約8000億ドル(約127兆円)と評価され、彼の資産は1兆6000億ドル(約255兆円)を超える可能性がある。
マスクの報酬パッケージに対する批判
マスクは近年、火星への植民地建設やAI搭載ロボットを数百万台規模で提供することなど、自社についての複数の目標を公に宣言してきた。テスラのロボットOptimusについても、「貧困をなくせる」「誰もがすばらしい医療を受けられるようにする」などと述べ、「携帯電話より大きい、何よりも大きい」存在になり得ると示唆した。マスクはさらに、ロボットが「将来の犯罪の封じ込め」に使えるとも主張している。
また、マスクの報酬パッケージは批判にもさらされている。ノルウェーの政府系ファンドの運用責任者や、議決権助言会社のグラス・ルイスおよびインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズは、契約に「キーパーソン・リスクの軽減が欠けている」として、テスラのマスク向け報酬パッケージに反対すると述べた。
フロリダ大学の金融学教授で、市場調査プログラム「IPOイニシアチブ」のディレクターであるジェイ・リッターは、スペースXがスターリンクの利益に依存して、火星に人を送るための「莫大なコスト」を賄う可能性があると警告した。マスクが火星の植民地化に対して「強い願望」を持ち続ける場合、株主がそれに反対するのは難しいとリッターは述べている。マスクがスペースXの議決権の85%を支配しているためだ。


