暗号資産

2026.05.23 11:30

「2200億円」イーロン・マスクのスペースX、ビットコイン保有を開示──世界7位の規模

Pavlo Gonchar/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

法定通貨に批判的なマスク

マスクは近年、ビットコインや暗号資産に関する投稿の第一線から退いているものの、米ドルに対しては依然として批判的である。ドルを「絶望的」と切り捨て、エネルギーこそが「真の通貨」であると宣言しているが、これはビットコインを念頭に置いた発言だという見方もある。

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2025年10月、マスクはXへの投稿の中で、「ビットコインはエネルギーに基づいている。偽の法定通貨を発行することは可能であり、歴史上のすべての政府がそうしてきたが、エネルギーを偽造することは不可能だ」と述べた。また、「世界的な(AI)軍拡競争」こそが、金や銀、そしてビットコインの価格が近年揃って急騰している理由だという見解に同意を示している。

ビットコインの安全性は、新しく発行されるビットコインを報酬として受け取る代わりに強力なコンピューターを使って取引を検証する、いわゆる「マイナー」たちのネットワークによって担保されている。ビットコインは毎年、一部の小国に匹敵するほどの電力を消費しており、ネットワークに参入するマイナーが増加するにつれ、価格の上昇とともにそのエネルギー需要はさらに高まっている。

マスクによるビットコインや暗号資産への支持は、コロナ禍のピーク時に比べると衰えているものの、彼はビットコインや、自身が「お気に入り」とする暗号資産のドージコインへの支援を今も続けている。

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しかし、スペースXの申請書類には、マスクが支持してきたミーム由来のドージコインやイーサリアムについての言及は一切なかった。これらは双方とも、マスクが個人として保有していると公言してきた暗号資産だ。

スペースXは今回のIPOにおいて、評価額最大2兆ドル(約318兆円)で約750億ドル(約11.93兆円)を調達することを目指している。これは史上最大のIPOとなる見通しであり、同社とAI分野で競合するOpenAIやアンソロピック(Anthropic)のIPO計画を先導するものになる可能性がある。

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翻訳=江津拓哉

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