一方、12ステップは、無力さを認め(ステップ1)、自分の思考が損なわれていることを認め(ステップ2)、意思決定を外部の存在に委ね(ステップ3)、過去の害における自分の役割に責任を持つ(ステップ4、8、9、10)ことを求める。トラウマの背景がない人にとっては、その順序が本当に解放的になりうる。しかし虐待後に主体性を再構築している人にとっては、癒やしが求めるものと正反対だとロバーツ・フーは主張する。
また、こうしたプログラムを支える研究も、社会的に語られるほど確定的ではない。医師ランス・ドーズがメタ分析で示したところによれば、AA自体の成功率は5%程度にまで低い可能性がある。スタンフォード大学の研究では、1年後の断酒率は40%に近いとされた。一方で、このプログラムは1939年にアルコホーリクス・アノニマスがステップを体系化して以降、重要な構造的更新がない。向精神薬、PTSDや躁うつ病といった状態の診断、トラウマ・インフォームド・ケアが分野として確立される以前のことだ。
「彼らは自分たちのような人のために、つまり中年で中流のプロテスタント白人男性によって作られた」とロバーツ・フーは語った。「そして今、あらゆる人生背景の人がドアをくぐり、同じメッセージを受け取る。『問題は、あなたが自分には主体性がありすぎると思っていることだ。手放しなさい』と」。すでに制度的な無力さを経験している周縁化されたコミュニティにとっては、その指示が救済ではなく害を増幅しかねないとも彼女は指摘した。
リーダーにとっての意味
多くのリーダーは依存症のカウンセラーではない。だが多くのリーダーは、いつか誰かの苦境に対して支援や助言をする立場に置かれる。直属の部下、同僚、家族。そうした場面で、しばしば「定番」が作動する。セラピーを試したか。プログラムを調べたか。AAを知っているか。
ロバーツ・フーの主張は、こうしたリソースが役に立たないということではない。彼女は慎重に、12ステップのコミュニティが本物の人間的な温かさを与えてくれたこと、枠組みが自分には合わなくても、その場にいる個々人は気にかけてくれたことを語っている。12ステップのコミュニティという側面は、ステップそのものを超えた形で多くの人を助けてきた。


