また、三浦や勝山についてくるはこう話す。
「自分とまったく違う世界を見てきた人。東京育ちの自分と、中学卒業後から地方で働いて三浦さんと勝山さん。年齢はほとんど同じなのに、歩んできたキャリアがまったく違う。そんな人たちがつくるイベントだからこそ共感したし、登壇したいと思いました」
それを受けて三浦は、「くるまさんから“三浦さんみたいに人生を選んできた人っていないよ”という話をされたのが、印象に残っています。振り返ると、僕自身も人生を選んできたというより、“選んだ感じにしてきた”という方が近い。無理に何かを選ぼうとしなくてもよくて、後から振り返ったときに自分なりの意味を見いだして『あのとき自分で選んだんだな』と思えれば、それでもいいのかなと思っています」と語る。
行き詰まったときに頼れる存在に
くるまは、18歳に向けてこんなメッセージも送った。「イベントに登壇する人たちや三浦さんの言葉は強くて輝いてるから、それに感化された人も多いと思います。でも、『自分も同じようにならなきゃ』『同じフィールドで勝負しなきゃ』と思うと、しんどくなることもある。そんなときは、適度に憧れたり、ちょっと見下したりしながら、自分のなかでバランスを取ることも大事なんじゃないかと思うんです」。
そして、自身の役割について「だから僕自身は、芸人として『こんな人もいるんだ』と思ってもらえるような、ある種のバランサーの役割を果たせたらいいなと思っています」と語る。
この言葉に、勝山も共感する。「『調子がいいときはかっこいい人たちに憧れて、落ち込んだときは芸人を見て元気を出してほしい』というくるまさんの話は、自分たちが目指す『若者のセーフティネットのような存在』という考え方とすごく重なる。僕たちも若者が行き詰まったときに頼れる存在でありたいし、そういうつながりや機会を今後もつくっていきたいと思っています」。
実際、このイベントには全国47都道府県から若者が集まり、新たな出会いやつながりが生まれていた。そんな光景を前に、くるまは東京出身者としての思いも語った。
「僕みたいに地方から来ている人を見ていると、自分だけ取り残されたような気持ちになる人もいるかもしれない。親元を離れて遠くからきた地方の人のほうが頑張っているように見えたりして、年末になればみんな『地元に帰る』と言う。生まれも育ちも東京の自分には、その帰る場所がない。東京という都市は、地元愛を育みにくい場所だと思うんです。だからこそ、東京という場所を出身地として誇れたり、愛着を持てたりするような感覚や文化をつくっていきたいですね」。


