流行りの言葉は無視してもいい
「ある日突然、みんなが言い始めましたよね。でも、人にはそれぞれ人に言えない“事情”や譲れない“意地”、これまで積み重ねてきた“背景”がある。それを全部まとめて『自己肯定感』という一言にして、高いのが正解で低いのが間違い、みたいな物差しになっていることに違和感があるんです」
実際、「自己肯定感が低い」と悩みを打ち明けられることも多いという。
「でも、そのとき僕は『それ、本当にあなた自身の悩みですか?』と聞くようにしています。本当は別の悩みなのに、『自己肯定感』という言葉に当てはめられてしまっていることもある気がするんです」
さらに近年よく使われる「言語化」という言葉にも疑問を投げかける。
「『言語化』も同じです。少し前までそんな言葉はなかったですよね。こういう流行りの言葉に縛られて苦しくなるくらいなら、無視してもいいと思う。大事なのは、自分の中にある言葉で考えることなんです」

また、「ネットで見たことと自分の経験が混在してしまう。『デートで財布を出さない相手にムカつく』と憤っている人に、『それ本当に経験したの?SNSで見ただけじゃない?』と聞きたくなる」と語った。
さらに、「過去は変えられるけど、未来と自分は変えられない」と言うと、会場は一瞬静まった。「みんな逆のことを言うけど、未来のことなんてわかるわけがない。やりたいことをやって、人生うまくいっている人は『初めからこれをやりたかったから成功した』と後から言うんですよ。要するに“後付けの天才”。今を精一杯走り続けるしかないんです」。
参加者たちは、身を乗り出して真剣に聞く。その姿を見たくるまは、ステージの脇で手話の通訳者が、くるまの言葉を猛スピードで訳している様子を「手話が風を切っていますよね」とひとこと。笑いが起こり、場が和んだ。
『3003』がつないだ縁
くるまがMCを務めるラジオポッドキャスト『3003(サンゼロゼロサン)』は、ForbesJAPANとカルチャーオーディオメディア「Artistspoken」が共同制作するオリジナル番組だ。MCのくるまが、「30 UNDER 30」アワード受賞者をゲストに迎え、さまざまな業界の新たなトレンドや課題について語り合う。ここに三浦が登場したことが、今回のくるまの登壇へとつながった。
くるまはイベントに登壇したきっかけについて「 『3003』でいろんな“一流”といわれる人の話を聞いていると、結局みんな自分で動いて、自分で選んだことでうまくいったという話なんです。それが三浦さんたちが掲げる『人生は選べる』という理念にも共通しているし、この18歳の成人式というイベントで伝えたいこととも一緒だなと思い、登壇を決めました」


