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2026.06.07 17:00

顔も声もしぐさも丸ごと企業にライセンス、インフルエンサーの「AIクローン」は誰のものか

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数千万人の登録者を持つ最上位層は、AIクローンで交渉力を高める

トップ層のクリエイターにとって、これは非常に収益性の高いビジネスモデルになり得る。マークランドは、AIクローンがクリエイターエコノミーの最上位にいる人々の交渉力を、むしろ高める可能性があると見る。

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「メガインフルエンサー層、つまりカビー・ラメやミスタービーストのように、非常に忠誠心の高い数千万人規模の登録者を持つクリエイターにとって、AIクローンは実際に立場を強くしている。彼らの肖像は、ハリウッド俳優の肖像と同じように、ライセンス可能な知的財産(IP)資産になっている」と彼は述べた。

10人の中堅クリエイターが1人に絞られ、残り9人は不要になりかねない

マークランドは、中堅クリエイターへの影響ははるかに不安定なものになり得ると見ている。「中堅クリエイターにとって、状況はより複雑で、率直に言えば、より懸念すべきものだ」と彼は語った。

「以前なら、1つのキャンペーンを展開するために10人の中堅クリエイターが必要だった。現在ではブランドは1人を起用して肖像のライセンスを取得し、それを10種類にクローン化することで、残り9人との継続的な関係を不要にできる」。

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こうした動きは、インフルエンサーマーケティングの経済構造そのものを変える可能性がある。「最も警戒すべきなのは、『この人でなければならない』という強い個人ブランドではなく、一定のリーチや大量のコンテンツ制作を理由にブランドから起用されてきたクリエイターだ」とマークランドは述べた。

「あなたの価値が『質の高いコンテンツを効率よく作れる』ことにあるなら、AIクローンはその強みを代わりに示し、そのうえであなた自身を不要にしてしまう」と彼は指摘した。

7割超がAIインフルエンサーを信頼しないと答えた調査

AI生成コンテンツへの期待は高まっている。消費者の不信感は、依然として根強い。Vogue Businessが2025年に実施した消費者意識調査「AI Consumer Perception Survey」では、回答者の7割超がAIインフルエンサーを決して信頼しないと答えた。人間のクリエイターよりもAI生成のレコメンデーションを信頼すると答えた人は、ごく少数にとどまった。

ブブランドはAIツールを急速に取り入れている。消費者の多くはなお、人間のクリエイターならではの本物らしさを求めている。AIクリエイターエコノミーは、こうした矛盾を抱えながら広がっている。マークランドは、完全にAIで作られたインフルエンサーと、実在するクリエイターをAIで補助するケースを分けて考える必要があると見ている。「重要な違いは、視聴者がすでに人間のクリエイターとの間に信頼関係を築いていることだ。AIはその関係を広げるものであり、ゼロから作り出すものではない」と彼は述べた。

マークランドは、商業的な活用法として最も分かりやすい例の1つにローカライズを挙げる。「ローカライズは、人間とAIを組み合わせたハイブリッド型コンテンツモデルが適していることを示す明確な例だ。英語圏の視聴者を持つクリエイターは今や、スタジオに一歩も入ることなく、自分の肖像を使って、同じキャンペーンをポルトガル語、ドイツ語、日本語で展開できる。しかも、それぞれの文化的なニュアンスを反映させることもできる」。

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翻訳=上田裕資

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