教育

2026.05.22 14:45

10代が抱える夜の孤独を、音楽×AIで救う──女子中高生が挑む「Technovation Girls」最前線

日本の10代の約8割が、就寝前まで布団の中でスマートフォンを手放せない──。全国の15~79歳のスマホ利用者約5600人を対象とした大手通信会社の研究機関による調査が映し出すのは、画面の光のなかで夜を過ごす若者たちの姿だ。進路、成績、人間関係への不安が孤立や抑うつへとつながりかねないこの「夜の負のサイクル」に、テクノロジーで解決策を提示しようとする中高生たちがいる。

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神奈川、岐阜、鳥取、千葉。住む場所も年齢もバラバラな4人の女子中高生が挑むのは、8歳から18歳の女子およびジェンダーマイノリティを対象とした米国発のテクノロジー・ビジネスコンテスト「Technovation Girls(テクノベーション・ガールズ)」だ。彼女たちはいかにしてつながり、世界を目指すプロダクトを生み出したのか。そこには、AIネイティブ世代ならではの洗練された開発プロセスと、次世代の起業家精神が宿っていた。

117カ国・約3万人が参加する国際舞台

米国のSTEM教育NPO「Technovation」が2010年から主催する、Technovation Girls。このコンテストでは、5名以下でチームを組み、社会課題を解決するモバイルアプリとビジネスプランを作る。ピッチ動画・技術資料・ビジネスプランはすべて英語で提出され、海外の有識者によって審査される。2025年度は、世界117カ国から約3万人が参加した。

日本では、テクノロジー分野のジェンダーギャップ解消を掲げるNPO法人Waffle(ワッフル)が2017年から公式アンバサダーを務め、2026年で国内展開10年目を迎える。2024年の世界大会では、中学生3人のチーム「Spes Dojo」が初のファイナリストに選出。米国・シリコンバレーで開かれた決勝で、技術力を評価する「Technology Award」を初めて受賞するなど、日本のチームは世界の舞台でも評価されてきた。本年度は400名以上の中高生が全国から参加している。

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加藤智朗=文

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