次世代のテックリーダーを生むために
彼女たちのような人材を継続的に育み、日本のテクノロジー分野におけるジェンダーギャップを解消していくため、社会は何をすべきなのか。
古瀬氏は、直近のプログラム参加者のITリテラシーの劇的な向上に手応えを感じつつも、こう警鐘を鳴らす。
「学生の皆さんはもう『レディ(準備完了)』の状態です。意欲もあり、AIを使いこなす力もある。だからこそ必要なのは、大人の理解と応援です。彼女たちが理系分野に進もうとしたり、テクノロジー業界を選ぼうとしたりするとき、最終的な進路の決定において最も大きなファクターになるのは家庭や学校です。彼女たちが自信を持って次の一歩を踏み出せるよう、保護者や先生といった大人たちがジェンダーギャップ解消の価値を理解し、その背中を押してあげる必要があります」(古瀬氏)
実際、国内のTechnovation Girls参加者の半数以上は、保護者や教師からの勧めがきっかけで参加しているという。「やってみなよ」という大人の一言が、彼女たちを世界と接続する最初のゲートウェイになるのだ。
Serotuneを開発した4人を含む、国内の参加チームの成果は、6月に東京で開催される「Technovation Girls 2026 日本公式ピッチイベント」で発表される。事前審査により選抜された10チームが、開発したアプリとビジネスプランについてプレゼンに臨む。当日の模様はYouTubeで生配信予定だ。一方、米Technobationが主催する世界大会では、計15チームがファイナリストに選出。10月にインド・ベンガルールで開催の決勝大会、「World Summit」に招待される。日本人チームは世界に羽ばたくことができるのか、注目だ。


