AI

2026.05.22 15:30

Anthropicとマイクロソフトの契約は、AIインフラの大きな転換を映し出す

Koshiro K - stock.adobe.com

AI企業の連携

Anthropicとマイクロソフトの合意は、AI企業が互いに力を合わせて前進しようとする動きが目立つ、特定の文脈の中で生まれている。たとえばAnthropicは、アマゾンとも契約を結んでいる。アマゾンは同社に数十億ドル(数千億円)を投資しており、Anthropicはエヌビディア製ハードウェアと並行して、AWSのインフラとアマゾンのTrainium(トレイニアム)チップを利用している。グーグルもAnthropicに多額の投資を行っており、Google Cloudを通じてクラウド計算資源を提供している。こうした状況を総合すると、Anthropicは巨大優良企業から幅広い支援を受けてトップ層へ上り詰め、多様なベンダーから供給を受けている企業だという姿が浮かび上がる。

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マイクロソフト自身も、社内ではエヌビディア製ハードウェアを使っている。アップルは、Apple Intelligenceの機能や、Siriで対応しきれない処理を外部の高度なAIに引き継ぐ流れにOpenAIのモデルを使っている。こうした例はまだまだ続く。

「バイブコーディン」の父、アンドレイ・カルパシーを引き抜く

AIの頂点を目指す競争の中で、各社は企業同士の契約を結ぶだけではない。事業を拡大するための人材と、企業の成長軌道を支えるリーダーシップも求めている。そうした中でAnthropicは、「バイブコーディングの父」とされ、「英語は新しいプログラミング言語だ」と語ったアンドレイ・カルパシーを「引き抜いた」としても話題になっている。報道によれば、カルパシーはアモデイ兄妹が率いる「王国」でAI部門を率いることになるという。

これらは何を意味するのか。ビジネスの世界でよく見られるM&Aや戦略提携の慌ただしい動きとは違い、これは単なる利害の取引ではない。私たちの生活を変えつつある技術が、市場で、そして開発の現場で、どのように支えられているのかを示している。

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今後の展開にも注目だ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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