経営・戦略

2026.05.30 16:00

首位の評価額は29兆円超、米国で最も価値の高い「非上場ファミリービジネス」トップ25

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13. ABCサプライ(同率)

○評価額:210億ドル(約3.34兆円)○本社:ウィスコンシン州ベロイト○一族:ウィスコンシン州ベロイト

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ダイアン・ヘンドリックスと夫のケン(2007年死去)は1982年、屋根材などの建材を扱う米国最大の卸売業者ABCサプライを創業した。同社は、他の卸売業者の買収と自社拠点の新設によって急速に成長した。現在、売上高202億ドル(約3.21兆円)の同社は1000カ所を超える拠点を持ち、2万人以上を雇用している。ヘンドリックス家は、ヘンドリックス・ホールディングを通じて同社を100%保有している。同持ち株会社では、ダイアンの息子ブレント・フォックスが共同会長兼CEOを務めている。

13. コンチネンタル・リソーシズ(同率)

○評価額:210億ドル(約3.34兆円)○本社:オクラホマ州オクラホマシティ○一族:オクラホマ州オクラホマシティ

フラッキング(水圧破砕法)と呼ばれる石油の採掘方法の先駆者であるハロルド・ハムは1967年、21歳で創業したコンチネンタル・リソーシズを、米国最大級の独立系石油生産会社に育て上げた。ハムは2007年に同社を上場させた後、2022年には負債を含む評価額を約270億ドル(約4.29兆円)とするレバレッジド・バイアウトによって再び非公開化した。売上高77億ドル(約1.22兆円)のコンチネンタル・リソーシズは、ハムと5人の子どもが100%保有している。2025年には、娘のシェリー・ランバーツがハムの後を継いで執行会長に就任した。

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15. ベクテル

○評価額:200億ドル(約3.18兆円)○本社:バージニア州レストン○一族:バージニア州レストン

ウォーレン・A・ベクテル(1933年死去)が1898年に創業したエンジニアリング・建設会社ベクテルは、後にフーバーダムや世界で初めて発電に成功した原子力発電所、チェルノブイリ原発の封じ込めドームを建設した。推定売上高230億ドル(約3.66兆円)の同社は現在、33カ国以上で事業を展開し、5代目のブレンダン・ベクテルがCEOを務めている。フォーブスは、ベクテル家が同社の40%を保有し、残りを従業員が保有していると推計している。

16. エンタープライズ・モビリティ

○評価額:194億ドル(約3.08兆円)○本社:ミズーリ州セントルイス○一族:ミズーリ州セントルイス

元米海軍パイロットのジャック・テイラー(2016年死去)は1957年、わずか7台の車で、後にエンタープライズ・モビリティとなる事業を始めた(同社の社名は、テイラーが第2次世界大戦中に乗務していた航空母艦にちなむ)。現在、売上高390億ドル(約6.2兆円)のレンタカー大手である同社は、世界で240万台を超える車両を保有している。ジャックの息子アンディは1991年から2013年までCEOを務め、売上高を約16倍に伸ばした。アンディは現在も会長を務め、娘のクリッシー・テイラーが2020年から、テイラー家が100%保有する同社のCEOを務めている。

17. クイックリート

○評価額:180億ドル(約2.86兆円)○本社:ジョージア州アトランタ○一族:ジョージア州アトランタ

ジーン・ウィンチェスター(2003年死去)は1951年、あらかじめ配合した袋入りコンクリートを「Gemaco Quikrete」というブランド名で、他社に先駆けて販売した。約30年後、息子のジム、ジャック、デニス・ウィンチェスターが家業を引き継ぎ、同社を推定売上高120億ドル(約1.91兆円)の建材大手に育て上げた。フォーブスは、ウィンチェスター家が現在もQuikreteを100%保有していると推計している。同社は2025年、上場していた競合企業サミット・マテリアルズを115億ドル(約1.83兆円)で買収した。

18. エステス・エクスプレス・ラインズ

○評価額:163億ドル(約2.59兆円)○本社:バージニア州リッチモンド○一族:バージニア州リッチモンド

W・W・エステスは1931年、中古のシボレーのトラックを購入し、大恐慌下で家族を支えるために家畜の運搬に使った。その小さな運送事業は現在、8500台を超えるトラクターと3万4000台のトレーラーを保有するエステス・エクスプレス・ラインズへと成長した。推定売上高は56億ドル(約8904億円)に上る。創業者の孫にあたるロブ・エステス・ジュニアが会長兼CEOを務め、息子のウェブ・エステスが社長兼最高執行責任者(COO)を務めている。フォーブスは、エステス家が同社を100%保有していると推計している。

19. ハーバー・フレイト

○評価額:161億ドル(約2.56兆円)○本社:カリフォルニア州カラバサス○一族:カリフォルニア州カラバサス

エリック・スミットは10代のころ、父とともに、後にハーバー・フレイトとなる工具の通信販売事業を始めた。その3年後の1980年、同社はケンタッキー州レキシントンに初の小売店を開いた。スミットは1999年に父の持ち分を買い取り、現在は売上高90億ドル(約1.43兆円)の同社を100%保有している。スミットは現在も会長兼CEOとして同社を率いている。

20. W・L・ゴア

○評価額:159億ドル(約2.53兆円)○本社:デラウェア州ニューアーク○一族:デラウェア州ニューアーク

防水素材のゴアテックスで知られるW・L・ゴアは1958年、創業者のビル(1986年死去)とジュヌビエーブ・ゴア(2005年死去)が自宅の地下室で始めた電気ケーブルメーカーを起源とする。同社の最も有名な製品を偶然発見したのは、創業者夫妻の息子で化学者だったボブ(2020年死去)だった。ボブは1969年のある夜、研究室で作業している最中にこの素材を見つけた。現在はボブの甥にあたるブレット・スナイダーが会長兼CEOとして同社を率いている。フォーブスは、売上高53億ドル(約8427億円)の同社の50%をゴア家が保有し、残りを従業員が保有していると推計している。

21. マイヤー

○評価額:154億ドル(約2.45兆円)○本社:ミシガン州ウォーカー○一族:ミシガン州ウォーカー

1934年、オランダ移民のヘンドリック・マイヤー(1964年死去)と息子のフレデリック(2011年死去)は、ミシガン州グリーンビルに小さな食料品店を開いた。元手は、後払いで仕入れた329ドル(現在の価値で約8000ドル[約127万2000円])分の商品だった。マイヤー家はその後、バナナから高級宝飾品まで扱う米国初のスーパーセンター(食料品店とディスカウントストアを融合させた大型店)を他社に先駆けて展開した。マイヤー家が100%を保有する同社は現在、500を超える店舗、7万人を超える従業員を抱え、年間売上高は推計220億ドル(約3.5兆円)に上る。フレデリックの息子ハンクが執行会長を務めている。

22. サウスワイヤー

○評価額:131億ドル(約2.08兆円)○本社:ジョージア州キャロルトン○一族:ジョージア州キャロルトン

ロイ・リチャーズ・シニア(1985年死去)は第2次世界大戦から帰還した後、ジョージア州の農村部にある祖母の家に電気を通したいと考えた。課題となったのは、十分な電線を確保できないことだった。リチャーズは1950年、中古の機械を購入し、自ら電線の製造を始めた。サウスワイヤーは現在、米国の送配電に使われるケーブルと電線の半分を生産する大手に成長し、推定売上高は93億ドル(約1.48兆円)に達している。同社は、リチャーズ家が100%保有している。息子のロイ・リチャーズ・ジュニアは17年間CEOを務め、現在も会長を務めている。

23. ラブズ・トラベル・ストップス&カントリー・ストアーズ

○評価額:120億ドル(約1.91兆円)○本社:オクラホマ州オクラホマシティ○一族:オクラホマ州オクラホマシティ

ジュディ(2024年死去)とトム・ラブ(2023年死去)は1964年、5000ドル(約79万5000円)の融資を元手に、オクラホマ州ワトンガで最初の給油所を開いた。1970年代初めまでに、夫妻は店舗で牛乳やパンなどのコンビニ商品も扱うようになった。現在もラブ家が100%保有し、運営する同社は、全米に約700拠点を展開し、年間売上高は推計220億ドル(約3.5兆円)に上る。創業者夫妻の息子であるグレッグ・ラブとフランク・ラブが共同CEOを務めている。

24. アシュリー・ファニチャー

○評価額:109億ドル(約1.73兆円)○本社:ウィスコンシン州アルカディア○一族:ウィスコンシン州アルカディア

ロナルド・ワネクは1970年、父からの融資と自宅を売却して得た資金を元手に、ウィスコンシン州アルカディアで家具工場を始めた。その6年後、ワネクは投資家グループとともに、当時は地元の小規模小売業者だったアシュリー・ファニチャーを買収し、家具販売に進出した。ワネクは投資家の持ち分を買い取り、同社を一族の支配下に置いた。現在、推定売上高110億ドル(約1.75兆円)のアシュリーは世界最大級の家具メーカーとなり、ソファ、ベッドセット、ウォールアートなどを155カ国で販売している。ロンは会長を務め、息子のトッドがCEOを務めている。ワネク家は同社の推定90%を保有している。

25. J・R・シンプロット

○評価額:100億ドル(約1.59兆円)○本社:アイダホ州ボイシ○一族:アイダホ州ボイシ

企業J・R・シンプロットは、世界で初めて本格的な商業展開に成功した冷凍フライドポテトを生み出した。その歴史は、1920年代後半に創業者J・R・シンプロット(2008年死去)が全米でジャガイモの流通を始めたことにさかのぼる。アイダホ州を拠点とする同社は現在、畜産や鉱業にも事業を広げる売上高110億ドル(約1.75兆円)のグローバル企業となり、今もマクドナルド向けジャガイモの主要サプライヤーであり続けている。シンプロット家が100%を保有する同社では、同家のメンバー4人が取締役を務めている。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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