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2026.05.22 15:00

出遅れるアップルのSiri、プライバシー重視が「AI競争で強み」になる可能性

keBu.Medien - stock.adobe.com

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アップルのプライバシー重視の姿勢は、常に独自のセールスポイントであり続けてきた。iPhoneメーカーは人工知能(AI)の採用に慎重で、取り組みが遅い面はあるが、これまで投入してきた機能には、ユーザーに高度なセキュリティとプライバシーを提供する「Private Cloud Compute」のように、明確なプライバシー保護策が組み込まれている。

そのため、iOS 27でSiriがアップグレードされるにあたり、アップルがプライバシーを軸に据えたアプローチを取るのは意外ではない。6月のWorldwide Developers Conference(WWDC:世界開発者会議)で発表が予定されている。とはいえ、ある信頼できる報道は、アップルがプライバシーを強化した「賢いSiri」をどのような形で実現しようとしているのか、その具体像を伝えている。

Bloombergのマーク・ガーマンによれば、iOS 27の新しいSiriアプリは会話履歴を自動削除するという。「メッセージアプリでは、会話履歴を30日後または1年後に自動削除する設定にするか、無期限に残すかを選べる」と同氏は記し、新しいSiriアプリにも同様の選択肢が用意されると付け加えた。

iOS 27のSiriが競合AIチャットボットよりプライベートである理由

やり取りを自動削除できる機能は注目に値する。ほかのプライバシー強化策に加えて、SiriをグーグルのGeminiやOpenAIのChatGPTといった競合サービスと比べても、きわめてプライベートなチャットボットにする可能性があるからだ。Siriの基盤としてGeminiを利用するためのアップルとグーグルの合意には、Siriがモデルの学習に使われないことが明記されている。

強化されたSiriは、可能な限りオンデバイスで動作し、必要な場合にのみPrivate Cloud Computeを用いる。つまり処理はグーグルのサーバーではなく、アップルによって扱われることになる。

ChatGPTでは、チャットを削除できるものの、手動で行うか、設定した期間後に自動削除される仕組みだ。グーグルのGeminiは、3カ月からの自動削除オプションを提供している。

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