北米

2026.05.22 12:00

トランプ政権、キューバへの圧力強化──ルビオ国務長官「平和的解決の見込み低い」

Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images

Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images

ドナルド・トランプ大統領とマルコ・ルビオ国務長官は米国時間5月21日、キューバとの緊張関係は外交によって改善しない可能性があるとの見方を示した。トランプ政権が同国に対する経済的・政治的圧力を強める中、キューバの指導部は、外国の敵対勢力やテロリストを受け入れているとの疑惑を否定している。

ルビオ、キューバとの平和的な交渉による合意の可能性は高くないと表明

ルビオは5月21日、記者団に対し、トランプの望みは「常に平和的な交渉による合意だ」と語った。ただし「キューバに関しては、現在の交渉相手を考えると、それが実現する可能性は高くない」と付け加えた。

ルビオは、キューバがロシアと中国から武器を入手し、両国の工作員も受け入れていると主張した。また、2021年にトランプがキューバを「テロ支援国家」に再指定したことにも言及した。

ルビオは5月20日、動画メッセージを公開し、慈善団体が配布することを条件に、キューバに対し食料と医薬品として1億ドル(約159億円。1ドル=159円換算)を提供すると提案した。キューバのエネルギー・食料・医薬品をめぐる危機の原因は、米国の経済制裁や封鎖ではなく、同国の支配層にあると主張した。

トランプ、キューバへの対応を実行するのは自分になりそうだと発言

トランプは5月21日、大統領執務室での会見で、キューバへの対応について「歴代の米大統領は50年、60年にわたって何かをしようとしてきた。そして、どうやらそれを実行するのは私になりそうだ」と述べ、「喜んでやる」と付け加えた。

大型空母をカリブ海南部に展開したのはキューバ政府を威嚇するためかと問われると、トランプは「いや、まったく違う」と答え、優先事項はキューバ国民を助けることだと語った。

キューバ外相、軍事的侵攻を扇動するための嘘だと批判

キューバのブルーノ・ロドリゲス外相はXへの投稿でルビオを激しく批判した。「キューバ人と米国人の血が流れることを招く、軍事的侵攻を扇動するために」嘘をついていると主張。ロドリゲスは、キューバが米国の国家安全保障上の脅威だという主張を退け、トランプ政権が「燃料輸入を禁じ、封鎖の域外適用的性格を強めることで、住民の絶望と経済崩壊をあおってきた」と述べた。

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