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決済会社スクエアの取締役を務めてきたビノッド・コースラ氏。(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)



決済会社スクエアの最も初期からの投資家の一人であるビノッド・コースラが、株式上場を目前にして同社の取締役を辞任することがわかった。

スクエアは、SEC(証券取引委員会)に提出した訂正届出書の中で、コーラスから「株式上場のタイミングで取締役を辞任したい」との申し出があったことについて、次の通り記載している。
「コースラ氏はかねてより、当社の株式上場の直前に当社の取締役を辞任したいと考えを表明していた。これは、上場企業の取締役は務めないという同氏の方針に沿うものである。同氏は既に辞任を願い出ており、当社の上場に関する登録届出書が有効になった時点で発効する。今後、同氏は当社取締役会のアドバイザーとして、引き続き当社に関与することになる」

本件について、スクエアの広報担当者はコメントを控えており、コースラに直接メールを通じてコメントを求めたが、今のところ返事は届いていない。しかし、本人はツイッター上で自身の退任について次の様にコメントしている。

「これまでジャック(CEOのジャック・ドーシー)と共にスクエアの取締役を務めたことを、大変光栄に思います。今後は彼と彼のチームのアドバイザーとして引き続き貢献できることを楽しみにしています。— 2015年10月26日 ビノッド・コースラ」

コースラは、ベンチャーキャピタルのコースラ・ベンチャーズの創業者兼ゼネラルパートナーで、2011年6月からスクエアの取締役を務めていた。スクエアは、第3四半期決算の公表と合わせ、既存株主1社と新規株主1社から、新たに3,000万ドル(約36億円)の資金を調達したことを報告している。以下が決算のハイライトだ。

純売上高:3億2,200億ドル(約386億円)、前年同期比46%増
売上総利益:9,630万ドル(約116億円)、前年同期比57%増
純損失:5,400万ドル(約65億円)、前年同期実績は3,800万ドル(約46億円)の純損失
総支払いボリューム:95億ドル(約1兆1,400億円)、前年同期比48%増

第3四半期の成長率は、今年上半期に比べて若干減速している。前四半期は、調整済みEBITDAが85万9000ドル(約1億円)となり、初の黒字化を達成したが、今四半期は1,600万ドル(約19億円)の損失で、再び赤字に転落した。

スクエアがIPOを目前に追加で3,000万ドルの資金調達を行った理由は不明だ。前回ラウンドでは、評価額は60億ドル(約7,200億円)に達したが、新規株主のリスクを担保するために、バリュエーションが低下した際は追加で同社株式を受け取れる権利が付与されていた。しかし、今回はSECへの届出書に以下の記載が見られ、同様の条件は含まれていない模様だ。

「2015年10月に、当社はシリーズE優先株式1,940,058株を一株当たりおよそ15.46345ドル、総額3,000万ドルで既存株主1社と新規株主1社を引受先に発行した。いずれの株主も、転換価格に変動が生じた場合に、当社株式を追加で取得する権利を放棄している」

スクエアを率いるCEOのジャック・ドーシーは、ツイッターのCEOも兼務している。ドーシーは、IPOに先立って経営陣の補強を行っており、先週は元ヤフー幹部のジャクリーン・レイエスを同社の金融部門、スクエア・キャピタルの統括責任者に任命したばかりだ。スクエア・キャピタルは、顧客の小売店向けに、事業資金の前貸しサービスを提供している。

文=ミゲル・ヘルフト(Forbes)/ 編集=上田裕資

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