気になるスペースXの業績は?──売上はスターリンクに強く依存
スペースXは、2025年に49億4000万ドル(約7855億円)の損失を出したのに続き、直近の四半期でも42億8000万ドル(約6805億円)の純損失を計上したことを開示した。第1四半期の売上高の69%は同社の衛星インターネット事業であるスターリンクが占め、その額は46億9000万ドル(約7457億円)に上る。宇宙事業が6億1900万ドル(約984億円)の損失、AI事業が25億ドル(約3975億円)の損失を計上したため、スペースXのスターリンク事業を含む「コネクティビティ事業」が、同社で唯一の黒字部門となった。
アンソロピックからスペースXへの支払いは、毎月約1988億円
スペースXとアンソロピックは5月初めに提携を発表し、アンソロピックは計算能力の確保のため、2029年5月まで毎月スペースXに12億5000万ドル(約1988億円)を支払うことを明かした。アンソロピックは300メガワットを超える計算能力にアクセスする権利を得るほか、スペースXが掲げる数ギガワット規模の宇宙データセンター建設計画への支援に「関心を示した」。スペースXは早ければ2028年にも宇宙データセンターを建設する計画を明らかにしている。
宇宙よりAIに多く支出
直近四半期におけるスペースXの設備投資額は総額101億ドル(約1.61兆円)に達し、前年同期から2倍以上に拡大した。この費用の大半(約1.22兆円)はAI事業が占めている。事業別に見ると、宇宙事業が10億ドル(約1590億円)強、コネクティビティ事業が13億ドル(約2067億円))だった。2025年には宇宙事業に38億ドル(約6042億円)、AI事業に127億ドル(約2.02兆円)が投じられている。
スペースXの「アドレス可能市場」は4500兆円越え
スペースXによれば、自社の「アドレス可能市場」、すなわち対象となる製品やサービスの需要をすべて獲得した場合に得られる総売上高は28兆5000億ドル(約4531.5兆円)とされる。ブロードバンド事業で8700億ドル(約138.33兆円)、スターリンクのモバイル向け事業で7400億ドル(約117.66兆円)、Xのデジタル広告事業で6000億ドル(約95.4兆円)、AIインフラ事業で2兆4000億ドル(約381.6兆円)、および企業向けアプリケーション事業で22兆7000億ドル(約3609.3兆円)が想定されている。


