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2026.05.22 08:00

スペースXのIPO申請で判明、Xの運営状況とGrokがもたらすリスク

Omar Marques/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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スペースXが提出した新規株式公開(IPO)の申請書類により、ソーシャルメディアであるXの月間アクティブユーザー数が約5億5000万人に上り、その5分の1がxAIのチャットボットGrokの機能を利用していることが明らかになった。

同社はこのAIツールの「Spicy」モードがもたらす風評面および法律面の潜在的リスクを認めており、これには「同意のない、または搾取的な画像」や誤情報の拡散が含まれる。

スペースXは米証券取引委員会(SEC)に提出されたForm S-1(新規公開株の登録申請書)の中で、Xの1日あたりの投稿数が約3億5000万件にのぼること、そしてGrokとXの両方を合わせて、3月31日までの12カ月間におけるアクティブアカウント数が13億であったことを開示した。

また、1億1700万人の月間アクティブユーザーがGrokのAI機能を利用しているとされるが、この数字に、チャットボットのXアカウント「@grok」に向けてリプライ(ポスト)しているだけのユーザーが含まれるかどうかは不明だ。

同社はGrokがXと「深く統合されている」点を強みとしてアピールしており、これにより情報の新鮮さと関連性が確保され、「真実を追求するというGrokの能力が高まる」としている。

3月までの3カ月間で、Grokのコンテンツ生成ツールである「Imagine」は、「1カ月あたり約100億枚の画像と20億本以上の動画」を生成した。

Form S-1では、同社のソーシャルメディア・プラットフォームとAIツールには、違法コンテンツ、誤情報、ディープフェイク、名誉毀損、データのプライバシーなど、さまざまなリスクが伴うと指摘されている。特に、AIの安全制御が少なく、法的調査の対象にもされたGrok Imagineの「Spicy」モードとVoice Modeの「Unhinged」モードが強調された。

同社によると、これらのモードには、風評被害、「わいせつな可能性のあるコンテンツの生成、誤情報、欺瞞的な出力、同意のない性的な画像、または搾取的な画像の生成」などの高いリスクが伴うという。同社はこれらのリスク事案による想定損害額を明記していないが、書類の別の箇所には、「発生の可能性が高く、合理的に見積もり可能な訴訟コスト」として5億3000万ドル(約843億円)を確保していると記載されている。

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翻訳=江津拓哉

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