では、オンライン広告が不快・読み飛ばしたいと感じる理由を尋ねたところ、最も多かった回答が「コンテンツの閲覧を中断(邪魔)される」で70.3%に達した。次いで「同じ広告が何度も繰り返し表示される」が54.2%、「画面を占有して操作しづらい」が53.2%となっている。つまり、自分のペースで文章を読み進めたいというユーザーの意思を無視し、一方的に割り込んで画面をジャックするような仕様こそが、最大のストレス要因になっていると言える。

一方で、オンライン広告がすべて一律に拒絶されているわけではない。広告に対して不快感を抱かない、あるいは役に立つと感じている人の理由を見ると、「無料コンテンツを楽しむための対価として納得している」が40.8%で最も高かった。さらに「期間限定の割引クーポンやキャンペーン情報が得られる」が24.3%、「興味が高い商品やサービスの広告が表示されやすい」が24.2%と、自分に直接的なメリットや実利がある場合には肯定的に受け入れられる傾向も見られる。
この結果から見えてくるのは、ただ単に表示回数を増やしたり、目立たせようとして強引に画面を占有したりするだけの広告手法が、いかにユーザーとの関係性を損ねているかという事実だ。読者の立場を置き去りにした広告のあり方は、最終的に自らの価値を貶めることになりかねない。デジタル広告の利便性を活かしつつも、読者にストレスを与えない最適なアプローチの設計が求められている。
出典:株式会社アト「広告への印象や行動変容」に関する調査より


