インスタグラムが、ミニ動画をループさせて、アクション満載のムービーを簡単に作れる新アプリ、「ブーメラン」をリリースした。スマホで撮影した写真をつなぎ、順送り・逆送り可能な1秒間のムービーとして再生するという、とてもシンプルなアプリだ。
ムービーは縦長・横長の双方で制作が可能。ユーザーのカメラロールに自動的に保存され、インスタグラムや他のSNSで簡単にシェアすることができる。利用にあたりInstagramのアカウントは必要なく、誰でも手軽に簡単に使うことができる。ブーメランは、ツイッターが提供している6秒動画アプリ「Vine」やアップルのiPhone 6Sの新機能「ライブフォト」と似たサービスと言える。
インスタグラムはブログで、ブーメランを次のように紹介している。「友達がプールの飛込台からジャンプする瞬間を捉えれば、空中を行ったり来たりするムービーが作れます。誕生日ケーキのろうそくを吹き消した瞬間を捉えれば、その時のいきいきとした様子を後から繰り返し再現することができます」
インスタグラムにとって、ブーメランは初めての単独アプリではない。今年はコラージュ制作アプリ「レイアウト」を既にリリースした。また、昨年八月には、手ブレ補正技術を搭載したタイムラプス動画アプリ「ハイパーラプス」を、同七月にはスナップチャットのような写真メッセージングアプリ「ボルト」をリリースしている。
インスタグラムは、2012年に10億ドルでフェイスブックに買収され、今では月間アクティブユーザー数が4億人。毎日8,000万枚もの写真がシェアされている。今年は広告サービスの強化を図っており、フェイスブックの事業に大きく貢献することが予想される。
調査会社eMarketerの推計によると、インスタグラムの広告収入は2016年に15億ドル(約1,800億円)、2017年に28億ドル(約3,360億円)に達する見込みだという。eMarketerは、今年のインスタグラムの全世界での広告収益を6億ドル(約720億円)と予測している。