経営・戦略

2026.05.31 17:00

袋入りコンクリートと大型買収で2.8兆円超の資産を築いた、米国の非上場ファミリー企業

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買収資金の大半を借り入れで賄い、負債は約2.2兆円に達する

買収による成長には代償も伴っている。格付け会社S&Pグローバル・レーティングが2025年1月に公表したリポートによると、サミット・マテリアルズ買収の資金は大半が借り入れで賄われた。格付け会社ムーディーズ・レーティングが12月に公表した最新の信用リポートによれば、この買収の影響もあり、Quikreteの負債は現在約137億ドル(約2.2兆円)に達し、年間の現金ベースの利払いは11億ドル(約1749億円)近くに上る。

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統合後の買収効果で、EBITDAは約4770億円超え

Quikreteにとって幸いだったのは、上場する競合企業サミット・マテリアルズの買収が利益を大きく押し上げたことだ。S&Pグローバル・レーティングは2025年初めのリポートで、統合後の会社の買収効果を織り込んだEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が30億ドル(約4770億円)を超えると見込んでいた。フォーブスは、そのうち約10億ドル(約1590億円)をサミット・マテリアルズが稼ぎ出したと推計している。同社が上場企業として最後に提出した財務諸表では、2024年1〜9月期の調整後EBITDAが7億3200万ドル(約1163億8800万円)、売上高が31億ドル(約4929億円)だったためだ。

この見方は、S&Pグローバル・レーティングが11月に公表した最新リポートとも整合する。同リポートは、サミット・マテリアルズの買収が追い風となり、Quikreteの2025年の売上高は50〜60%増加すると予想している。2026年には売上高の伸びが3〜7%へ正常化すると見込んでいる。

ピーター・ドイルは、ムーディーズ・レーティングでコーポレートファイナンス担当バイスプレジデントを務める。ドイルはこう語る。「我々はQuikreteの営業利益率をBAA相当と評価している。当社の評価手法では15〜20%のレンジにあたり、非常に強力な水準だ。EBITDAはそれを上回ると考えられる。つまり、事業運営の面では非常に順調だ」。

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言い換えれば、Quikreteは勝ち続けている。そしてジム・ウィンチェスターは、同社の創業75周年を記念した2015年の動画で次のように語った。「誰もが勝者を好む。そして自分が勝っているチームにいるなら、そのチームに残りたいと思うものだ」。その上で、Quikreteの成功を支えた現場の社員を称えていた。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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