現在マードック家が保有する資産額は235億ドル(約3.71兆円)と推定されている。
ジェームズは1996年、20代前半のときにニューズ・コープの音楽部門からキャリアをスタートさせ、2015年には父親の後を継いで21世紀フォックスのCEOに就任した。2017年にディズニーが同社を買収した際、ジェームズはその取引で得た資金を元手に投資会社のルーパ・システムズを設立し、ヴァイスやトライベッカ・エンタープライズなどリベラル寄りの企業へと出資した。ルーパ・システムズはアート・バーゼルを展開するMCHグループの筆頭株主であり、テック系スタートアップ、インターネット・プラットフォーム、環境配慮型ビジネスなどにも投資を行っている。
ジェームズがインドで展開するボーディ・ツリー・システムズはカタール投資庁の支援を受けており、インドでメディア事業やストリーミング事業を展開する合弁企業ヴァイアコム18も立ち上げた。その後、ディズニー傘下のスター・インディアが2024年にヴァイアコム18を85億ドル(約1.34兆円)で買収した。また、ジェームズ夫妻はザ・ブルワークやザ・ナインティーンスといったリベラル寄りの新興メディアを支援していることでも知られている。
2020年、ジェームズは2013年から務めていたニューズ・コープの取締役の職を辞任し、その理由として「同社の報道機関が掲載した特定の編集コンテンツや、特定の戦略的決定における意見の相違」を挙げた。


