北米

2026.05.25 17:00

ベスト25を掲載、フォーブス『米国で最も価値ある上場ファミリー企業』2026年版

Kevin Brine - stock.adobe.com

13. コンステレーション・ブランズ

○時価総額:263億ドル(約4.16兆円)○本社:ニューヨーク州ロチェスター○一族:サンズ家

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第2次世界大戦の直後、当時21歳だったマービン・サンズは、ニューヨーク州北部でワインを大量に仕入れて卸売りする小規模な事業を始めた。息子のロバートとリチャードは2019年まで約30年にわたり同社を率い、現在では売上高91億ドル(約1.44兆円)に達する酒類大手へと育てた。同社はキム・クロフォードやロバート・モンダヴィといったワインブランドを保有する。モデロやコロナを含むグルポ・モデロの米国ビール事業の権利も持つ。2人は現在も取締役を務め、亡くなった姉妹の2人の子どもとともに、同社株式の12%を保有している。

14. フォックス

○時価総額:255億ドル(約4.03兆円)○本社:ニューヨーク州ニューヨーク○一族:マードック家

マードック家は2019年、21世紀フォックスの映画スタジオなどの資産をディズニーに売却した。その際、ニュースやスポーツなどのメディア事業は切り離され、現在のフォックスとして残された。フォックス・ニュース、フォックス・ビジネス、フォックス・スポーツなどを傘下に持つ同社は、ルパート・マードックの長男ラクラン・マードックが会長兼CEOとして率いている。マードック家は同社株式の19%を保有し、議決権の36%を握っている。

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15. ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズ

○時価総額:231億ドル(約3.65兆円)○本社:ノースカロライナ州ローリー○一族:ホールディング家

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズは1898年、ノースカロライナ州の農業銀行として創業した。同行はその後、2025年12月時点で資産約2300億ドル(約36.34兆円)を抱える、米国最大の創業家支配の銀行へと成長した。長年の従業員だったR・P・ホールディング(1957年死去)は1935年、頭取兼会長に選ばれた。現在は、その孫にあたるフランク・ホールディング・ジュニアが会長兼CEOとして同行を率いている。ホールディング家は株式の20%を保有し、議決権の50%を握っている。

16. ロウズ

○時価総額:230億ドル(約3.63兆円)○本社:ニューヨーク州ニューヨーク○一族:ティッシュ家

ボブ・ティッシュ(2005年死去)とラリー・ティッシュ(2003年死去)の兄弟は1959年、ロウズ・シアターを買収した。その後、保険、エネルギー、ホスピタリティ、包装などの事業を抱える複合企業へと育て上げた。ラリーの孫であるベン・ティッシュは2025年、売上高185億ドル(約2.92兆円)の同社CEOに就任し、父ジェームズ・ティッシュの後を継いだ。ジェームズは現在、会長を務めている。ジェームズの娘ジェシカ・ティッシュは、ニューヨーク市警本部長を務めている。ティッシュ家の一族全体で、同社株式の33%を保有している。

17. タイソン・フーズ

○時価総額:220億ドル(約3.48兆円)○本社:アーカンソー州スプリングデール○一族:タイソン家

アーカンソー州出身のジョン・W・タイソン(1967年死去)は大恐慌時代、中西部の大規模市場に鶏肉を売る事業を始めた。タイソン・フーズは、息子ドン・タイソン(2011年死去)が1963年に上場させた。同社は現在、牛肉や豚肉も扱い、ジミー・ディーンやヒルシャー・ファームのブランドも保有している。ドンの息子ジョン・H・タイソンは、30年近くにわたり会長を務めている。タイソン家は株式の21%を保有し、議決権の71%を握っている。

18. レナー

○時価総額:218億ドル(約3.44兆円)○本社:フロリダ州マイアミ○一族:ミラー家

米国2位の住宅建設会社であるレナーは、1954年以降、30州で100万戸を超える住宅を建設してきた。初期の投資家レナード・ミラー(2002年死去)は、1971年の同社の上場を後押しした。息子のスチュアート・ミラーは現在、売上高342億ドル(約5.4兆円)の同社でエグゼクティブ・チェアマン兼共同CEOを務めている。ミラー家は同社株式の10%を保有し、議決権の42%を握っている。

19. ディックス・スポーティング・グッズ

○時価総額:200億ドル(約3.16兆円)○本社:ペンシルベニア州コラオポリス○一族:スタック家

ディック・スタック(1998年死去)は1948年、18歳でニューヨーク州北部に釣り具店を開いた。その後、スポーツ衣料やアウトドア用品へと事業を広げた。ディックの息子エド・スタックとそのきょうだいは1984年、父から同社を買い取り、2002年に上場させた。エドは2021年までCEOを務め、現在も会長を務めている。エドとその一族は、売上高172億ドル(約2.72兆円)の小売大手の株式30%を保有し、議決権の78%を握っている。

20. アムコー・テクノロジー

○時価総額:176億ドル(約2.78兆円)○本社:アリゾナ州テンピ○一族:キム家

創業から60年近い半導体企業であるアムコー・テクノロジーは、AIデータセンターの拡大を追い風にしている。AIチップの製造に使われる同社の製品の需要が高まっているためだ。その結果、同社株は過去1年で270%超上昇した。創業者のジェームズ・キムは1968年、半導体の輸入事業から出発した。輸入元は、父ヒャンスー・キム(2003年死去)が韓国で経営する半導体メーカー、アナム・セミコンダクターだった。現在、売上高67億ドル(約1.06兆円)のアムコー・テクノロジーは、11カ国に20カ所の製造拠点を持つ。ジェームズ・キムは名誉会長を務め、娘のスーザン・キムが会長を務めている。

21. フランクリン・リソーシズ

○時価総額:155億ドル(約2.45兆円)○本社:カリフォルニア州サンマテオ○一族:ジョンソン家

「フランクリン・テンプルトン」ブランドで知られるフランクリン・リソーシズは、ルパート・ジョンソン・シニア(1989年死去)が1947年に創業した投資運用大手だ。ジョンソンは、米建国の父の1人であるベンジャミン・フランクリンの倹約精神を尊敬していたことから、社名にその名を使った。ジョンソンの2人の息子、チャールズ・ジョンソンとルパート・ジョンソン・ジュニアは、約50年にわたり同社を率いた。チャールズは2013年に退任し、ルパート・ジュニアは副会長を務めている。現在は、チャールズの娘ジェニー・ジョンソンがCEOを務め、息子のグレッグ・ジョンソンが会長を務めている。ジョンソン家が39%の株式を保有するこの投資運用大手は、1兆7000億ドル(約268.6兆円)の運用資産を抱えている。

22. ハイアット・ホテルズ

○時価総額:154億ドル(約2.43兆円)○本社:イリノイ州シカゴ○一族:プリツカー家

ジェイ・プリツカー(1999年死去)は1957年、ロサンゼルス国際空港近くのモーテルを買収し、現在では世界的ホテルチェーンに成長したハイアットを立ち上げた。売上高71億ドル(約1.12兆円)のハイアットの成功は、プリツカー家から13人のビリオネアを生み出す原動力となった。その中には、イリノイ州知事のJ・B・プリツカーと、彼の姉で元米商務長官のペニー・プリツカーも含まれる。いとこのトム・プリツカーは、20年以上にわたりハイアットのエグゼクティブ・チェアマンを務めていた。2026年2月、ジェフリー・エプスタインとの関係をめぐる論争の中で取締役を退任した。トムの息子ジェイソン・プリツカーは、現在も取締役を務めており、プリツカー家の一族は今もハイアット株式の55%と議決権の89%を保有している。

23. ニューズ・コーポレーション

○時価総額:153億ドル(約2.42兆円)○本社:ニューヨーク州ニューヨーク○一族:マードック家

オーストラリアのメディア王ルパート・マードックは1970年代、サンアントニオ・エクスプレスとサンアントニオ・ニュースを買収し、米国市場に参入した。彼が率いるニューズ・コーポレーションは1993年から、ニューヨーク・ポストを保有。2007年からは、ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズも保有している。マードック家は、売上高85億ドル(約1.34兆円)の同社株式の11%を保有し、議決権の33%を握っている。息子のラクラン・マードックが会長を務めている。

24. ウェストレイク

○時価総額:147億ドル(約2.32兆円)○本社:テキサス州ヒューストン○一族:チャオ家

台湾からの移民だったT・T・チャオ(2008年死去)は米国に移り、1986年にウェストレイクを創業した。現在、売上高112億ドル(約1.77兆円)の同社は、食品包装や買い物袋などに使われる低密度ポリエチレンの北米最大級のメーカーとなっている。息子のジェームズ・チャオとアルバート・チャオは2024年までの20年間、それぞれ会長とCEOを務め、現在はそれぞれシニアチェアマンと会長を務めている。チャオ家の3代目にあたる3人も取締役を務めており、チャオ家は同社株式の73%を保有している。

25. コカ・コーラ・コンソリデーテッド

○時価総額:136億ドル(約2.15兆円)○本社:ノースカロライナ州シャーロット○一族:ハリソン家

コカ・コーラ・コンソリデーテッドは、米国最大の独立系コカ・コーラ製品ボトラー(製造・販売会社)だ。その歴史は、1902年に創業者J・B・ハリソンがカロライナ地方にコカ・コーラを持ち込んだことに始まる。現在は、創業者のひ孫にあたるJ・フランク・ハリソン3世が、ハリソン家の4代目として売上高72億ドル(約1.14兆円)の同社を率いている。同社は炭酸飲料と非炭酸飲料に加え、エナジードリンク、水、茶飲料にも事業を広げている。ハリソン家は同社株式の15%と議決権の78%を握っている。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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