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2026.05.21 11:15

日本の“妄想力”を世界へ VTuberアプリのAnotherBallが25億円調達

VTuberプラットフォーム『Avvy』の開発・運営などを行うAnotherBallは5月18日、商工組合中央金庫と三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の4行から、総額25億円のデットファイナンスの実施を発表した。

同社は、2022年5月に代表取締役CEOの大湯俊介氏らによって創業。「境界を越え、通じあえるユカイな体験を創る。」ことをミッションに掲げ、誰でも1分でVTuberになれるプラットフォーム『Avvy』を展開。今回の資金調達で、累計調達額は47億円となった。

調達した資金は、『Avvy』の海外展開や採用の拡大などに活用する予定。ユーザーの過半数を占める海外市場において、積極的なコンテンツ連携などを通じて世界規模の成功を目指すという。

日本発コンテンツの海外売上は、この十数年で約6倍に成長。経済産業省の調査では、2023年に約5.8兆円に達し、半導体や鉄鋼産業の輸出額を超え、自動車産業に次ぐ基幹産業となっている。政府も2025年6月にコンテンツ産業を「国家の基幹産業」と明文化。「特定重要技術17分野」の一つとしてコンテンツ関連技術が盛り込まれるなど、官民を挙げた投資が加速し、2033年までに海外売上高 20兆円を目指すという目標を掲げている。VTuber市場も成長著しく、AnotherBallは巨大な成長市場のなかで日本のコンテンツを海外市場に届ける架け橋役としての立ち位置を狙う。

代表取締役CEOの大湯俊介が「日本の本当の良さは妄想力だと思っている」と語るように、AnotherBallでは、クリエイターたちが頭の中で描く自由な世界観やストーリーの源を総じて“妄想力”と呼称する。「日本に根ざす"妄想力"を加速させる事業を同時多発的に創る」という信念のもと、エンタメとグローバルを掛け合わせた事業を展開。2025年にリリースされた『Avvy』も、体験版リリースからわずか10日で20万登録を突破するなど、日本国内に加えて北米や東アジアを中心にユーザー数が急増し、国内外で大きな注目を集めている。

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文=小谷紘友

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