AI

2026.05.20 16:00

激化するAI人材争奪戦、バイブコーディング提唱者がアンソロピック参画

アンドレイ・カルパシー(Michael Macor/The San Francisco Chronicle via Getty Images))

アンドレイ・カルパシー(Michael Macor/The San Francisco Chronicle via Getty Images))

アンソロピックは米国時間5月19日、OpenAIの創設メンバーであり、テスラの元AI責任者でもあるアンドレイ・カルパシーが同社に加わったと発表した。AI研究で最も名の通った人物の1人を迎える大型採用であり、同社がOpenAI、グーグル、メタなどのテック企業と精鋭人材を巡って競うなかでの動きだ。

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カルパシーは今週、アンソロピックで業務を開始した。同社によれば、チームリーダーのニック・ジョセフの下で、大規模言語モデル開発の基盤段階である「事前学習(pre-training)」に取り組む。

同社はさらに、カルパシーがClaudeを用いたモデル開発に焦点を当てる新チームの立ち上げを支援すると説明した。高価な生の計算資源やハードウェアだけに依存しないことを目指すという。

カルパシーは19日にXへ投稿し、「LLMの最前線における今後数年は(AI業界の未来を)決定づける極めて重要な時期になる」と考えていると述べ、過去2年間はAI教育スタートアップのEureka Labsを運営してきたが、研究開発に戻れることを楽しみにしているとした。

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カルパシーは、AIを使ってコードを書くことを指す「vibe coding(バイブコーディング)」という言葉を生み出したことで知られ、オンライン上のソーシャルメディア投稿を通じて、AIの進展と業界に関する広く認められた発信者でもある。

また、直近ではメタに在籍していたサイバーセキュリティ分野20年のベテラン、クリス・ロルフも19日、深刻な脅威に対してモデルをストレステストするアンソロピックのフロンティア・レッドチームに加わったと発表した。

OpenAI→テスラ→OpenAI→起業→アンソロピック

カルパシーは現代AIで最も影響力のある人物の1人だ。OpenAIでディープラーニングとコンピュータビジョンに注力した後、2017年に退社してテスラに移り、2022年まで完全自動運転(FSD)機能と運転支援システム「オートパイロット」の開発プログラムを率いた。その後OpenAIに1年間復帰したが、2024年に再び離れ、AIを教育に応用するスタートアップEureka Labsを立ち上げた。教育は自身にとって今も重要であり、適切なタイミングでその仕事に戻る計画だとも語っている。

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