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2026.05.20 16:00

激化するAI人材争奪戦、バイブコーディング提唱者がアンソロピック参画

アンドレイ・カルパシー(Michael Macor/The San Francisco Chronicle via Getty Images))

2021年に元OpenAI幹部のダリオ・アモデイとダニエラ・アモデイが設立したアンソロピックは、安全性を重視するフロンティアラボとしての立ち位置を確立し、ChatGPTに対抗してClaudeを拡大するため、積極的な採用を続けてきた。4月には、当時マイクロソフトに在籍していたエリック・ボイド(直近の役職はAIプラットフォーム担当プレジデント)をインフラ責任者として採用した。彼の役割は、同社が米国で進める500億ドル(約7兆9500億円)規模のデータセンター整備に結びつくものだ。

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人材の流れは一方通行ではない。OpenAIは2月、アンソロピックの安全性研究者ディラン・スカンディナロを、新設の「プレパードネス(preparedness:AIの潜在的リスクへの備え)」責任者として引き抜いた。報酬は最大で55万5000ドル(約8830万円)に上ると報じられている。

カルパシー加入の報と同時にアンソロピックへ届いた悪い知らせ

先週時点におけるアンソロピックの最新評価額は9000億ドル(約143兆円)に達している。関係者によると、同社が合意した300億ドル(約4兆7700億円)の資金調達ラウンドによるものだという。Claudeの開発企業である同社の評価額は、2月の資金調達ラウンドでの3800億ドル(約60兆4000億円)からわずか数カ月で2倍以上に膨らみ、3月に8520億ドル(約135兆円)へ到達したOpenAIの評価額を初めて上回った。

カルパシー加入のニュースが伝わった同じ朝、アンソロピックは連邦控訴裁判所で米国防総省と争っていた。国防総省は3月、アンソロピックが「大量監視」と「完全自律型兵器」に対する一線(レッドライン)を撤回しなかったことを受け、同社を「サプライチェーン上のリスク」に指定した。このラベルは歴史的に外国の敵対勢力に対して用いられてきたものだ。

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米国防総省は、アンソロピックが「AIの合法的な用途はすべて認める」という軍の基準に同意しないため、同社は特異に信頼できないと主張する。一方のアンソロピックは、この指定は違憲の報復だと主張している。ワシントンの3人の裁判官による合議体は19日に弁論を聴取し、数週間以内に判断を示す可能性がある。その間、アンソロピックは最近の国防総省案件から排除された。この案件では、グーグル、OpenAI、マイクロソフト、そしてAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)が、自社のAIを国防総省の機密ネットワークへ導入することで合意している。

forbes.com 原文

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