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2026.05.20 09:00

米30年債利回りが「2007年以来の高水準」に、財政赤字を懸念する声

Nicolas Economou/NurPhoto via Getty Images

CMEグループのFedWatchツールによると、連邦準備制度理事会(FRB)が7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げする可能性は12.7%、12月までに利上げする可能性は59.1%と見られている。最も可能性の高いシナリオとして考えられているのが0.25%幅の利上げで、その確率は41.6%と見積もられている。

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インフレ率はFRBが目標とする2%を上回って推移しており、4月には2023年5月以来の最高水準となる前年同月比3.8%上昇を記録した。このように消費者物価が上昇していることから、金融当局が利下げに踏み切ることは当面難しいと見られている。利上げへの警戒感は2年債などの短期国債の利回りを押し上げる傾向がある一方で、10年債や30年債の利回りは、将来の金利の見通し、インフレ、経済成長、そして長期債に対する投資家の需要などに左右される。

原油価格の高騰がインフレの急進に拍車をかけ、これが世界的な債券市場での売りを誘発している。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは、世界的な政府債務の膨張が債券市場の危機を引き起こす可能性があると警告し、「世界情勢、原油価格、そして政府の財政赤字など、リスクを増大させる各事象のレベルが非常に高い位置にある」と指摘した。

米国の長期国債利回りが急上昇するなか、英国の国債利回りは6%の大台に近づき、ドイツでも15年ぶりの高水準を記録した。

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forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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