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2026.05.21 16:30

誠実すぎる人は要注意、恋愛関係を維持するために欠かせない2つの嘘

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多くの場合において、「すごく美味しい! こんなに手間暇をかけてくれて、贅沢な気分にさせてくれて、ありがとう」と言う方が、真実を伝えるよりもはるかに良い効果をもたらす。なぜなら、この場合の目的は、料理評論家としてのキャリアを始めることではないからだ。パートナーもおそらく、料理に対する客観的な評価だけを求めているわけではない。自分の努力と愛情が、期待通りに相手に届いたかどうかを確かめたいのだ。

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同じ原則が、パートナーの服装に関する質問にも当てはまる。もし「この服、大丈夫かな?」と聞かれた場合、大半の人は、その質問の本当の意図が服装の品定めではないことを理解している。多くの場合、それは単に自分を安心させてほしいというささやかなサインなのである。

同様に、自分ではおそらく選ばないようなプレゼントに対して喜びを表現することも、向社会的な嘘として機能する。その事実を正直に伝えてしまえば、相手の思いやりが台無しになってしまう。こうした場面では、正確な事実を伝えることよりも、温かい関係性を維持することの方がはるかに重要なのだ。

もちろん、重要な真実を常に隠そうとしたり、誠実なコミュニケーションを妨げるために向社会的な嘘を使ったりすることが続けば、その関係が不健全なものになる可能性もある。たとえば、実は自分には合わないと感じているライフスタイルを肯定し続けることは、優しさではない。それは単に必要な話し合いを避けているだけだ。

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しかし、適度な範囲であれば、こうした嘘は人間関係を円滑にする上で、目立たないが非常に重要な役割を果たす。どのような関係においても最優先されるべきなのは、「厳密に正しいか」ということよりも、お互いの感情を思いやることなのだ。

2. 防衛的な嘘

恋愛関係における必要な嘘の2つ目は「防衛的な嘘」だ。これは、不必要な苦痛からパートナーを守ることを目的につかれる嘘のことを指す。

恋愛関係における嘘を調査した2025年の研究(学術誌『Personal Relationships』に掲載)によると、多くの人が自分の嘘を「相手や関係を守るためのもの」だと説明していることが分かった。これらの嘘は通常、2つのカテゴリー、すなわち「パートナーを守るための嘘」か、あるいは「自分を守るための嘘」のいずれかに分類される。

自分を守るための嘘は、主に自分を良く思わせるためのものであるのに対し、パートナーを守るための嘘は、相手が嫌な気分になるのを防ぐためのものだ。相手の感情を操作するのではなく、それをコントロールすることを目的とした配慮である。こうした嘘は、一過性の苛立ち、不安、あるいは他者との比較などが、人間関係を脅かしかねない深刻な議論へと発展するのを回避するのに役立つ。

例えば、食事のときに音を立てて食べる、扉を開けっ放しにする、あるいは仕事中にずっと鼻歌を歌うなど、少し気になる程度だが、決して関係を破綻させるようなものではない相手の行動に苛立つことは良くあることだ。もし、こうした苛立ちをすべて正直に指摘し続ければ、日々の生活はすぐに息が詰まり、お互いに疲れ果ててしまうだろう。

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翻訳=江津拓哉

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