さらに、DeepMindの幹部であるデビッド・シルバーが創業したIneffable Intelligenceは、人間の学習データに依存せず、試行錯誤を通じて自律的に学習するAIという野心的な構想を掲げて11億ドル(約1747億円)を調達している。
xAIから人材流出が続く中、2025年8月に同社を去ったイゴール・バブシュキンは、これまでで最も大物の離脱者と言える。バブシュキンは2023年、イーロン・マスクと共にxAIを共同創業した人物であり、その退社は、創業メンバーや主要技術陣の離脱の中でも、とりわけ重い意味を持つ。彼は同社の開発体制の中核を担い、モデルの根幹を支えるトレーニング・インフラの構築を主導してきた。さらに、大規模コンピューティング・プロジェクト「Memphis Supercluster」の立ち上げにおいても中心的な役割を果たした。
現在、Memphis Superclusterは競合であるアンソロピックにリースされ、同社の大ヒットAIチャットボットであるClaudeを支える基盤として稼働している。
2026年2月にスペースXが約2500億ドル(約39兆7000億円)でxAIを買収して以降、11人の共同創業者全員が同社を去っている。5月には、マスクがxAIを独立企業としては解散し、「SpaceXAI」へとリブランドした上で、スペースXがAI製品を直接販売する方針を打ち出した。
バブシュキンはxAI創業以前、Google DeepMindにシニア・リサーチエンジニアとして4年以上在籍し、戦略ゲーム「StarCraft II」で人間を破るようプログラムされたAI「AlphaStar」の開発に携わった。その後、OpenAIに技術スタッフとして移籍するも、ChatGPTのリリース前に同社を去っている。
テック専門メディアThe Informationによれば、2023年にxAIが設立される3日前、バブシュキンは家庭内暴力の容疑で逮捕されたものの、起訴には至っていないという。


