入社して数週間で「辞めたい」と思うその感情が、いま多くの新卒社員が経験していることだとしたら、問題の根はもっと深いところにあるのかもしれない。
人材事業を手がけるDYMが、20代会社員1000人を対象に実施した調査が、その実態を浮かび上がらせた。
退職衝動はGW明けまでに集中する
「入社後に辞めたいと思ったことがあるか」という問いに、61.6%が「ある」と回答した。新卒社員の6割超が入社直後に退職を検討しているという現実は、それだけで重い数字だ。
退職意向が最初に生じた時期を見ると、「入社〜1週間以内」が15.9%、「入社後1ヶ月以内(4月中)」が17.7%と、入社直後に集中している。さらに「ゴールデンウイーク明け(5月上旬)」が13.8%を占め、大型連休が明けた瞬間に意欲が折れる層の存在も見えてくる。

数字に表れない孤独という離職要因
退職を考えた理由のトップは「人間関係(上司・同僚)」(28.6%)で、「業務内容のギャップ」(24.7%)、「労働条件」(23.6%)が続く。この顔ぶれ自体はさほど意外ではなく多くの企業がすでに対策を講じてきた領域でもある。
注目すべきは、その後に続く数字だ。「相談できる人がいない」(8.5%)、「孤独を感じた」(8.2%)という理由が、上位3つに比べれば少ないながらも確実に存在している。

これを別の設問への回答が裏付ける。「気軽に相談できる相手がいない」と答えた人は28.3%にのぼり、約4人に1人が職場で孤立している可能性を示している。

退職の直接的な引き金は人間関係や業務ギャップであっても、その手前に「誰にも言えない」という状態があったとしたら、問題の構造はずいぶん違って見えてくる。



