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2026.05.24 09:45

社会貢献より気軽さと自分らしさ 20代がエシカル商品を選ぶ理由

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社会課題の解決につながる商品を買う理由として、真っ先に思い浮かぶのは環境への配慮や社会貢献への共感だろう。だが20代の回答は、その想定を少し外れるところにあった。

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ソーシャルプロダクツ普及推進協会が全国10〜60代の男女600人を対象に実施した調査が、その実態を浮かび上がらせた。

20代が挙げた購買理由の意外な顔ぶれ

フェアトレードやオーガニック、エコ商品といったエシカルな商品の購入経験者に、その理由を尋ねると、全体のトップ3は「人や地球にやさしい取り組みに共感できるから」(44.2%)、「社会的課題の解決につながると思うから」(37.2%)、「気軽に社会貢献できるから」(33.8%)だった。

 

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だが20代に絞ると、「消費者としての責任だと思うから」(41.3%)が他の年代より突出して高かった。他に「品質が高いから」(26.1%)、「自分らしさが反映されると思うから」(17.4%)、「デザインが洗練されているから」(13.0%)に加え、「家族・知人・世間が購入しているから」(26.1%)も高い割合で並ぶ。

社会性への共感だけでなく、商品そのものへの評価や自己表現としての側面、さらに周囲の購買行動からの影響が重なっていることがわかる。

購入するカテゴリーにも特徴が出る。20代・30代ではペット用品や旅行といったコト消費での購入率が他の年代より高く、40代以上は食品・飲料や日用雑貨といったモノ消費が中心だ。

中高年は共感より気軽さで動く

40〜50代の購買理由として顕著だったのは、「人や地球にやさしい取り組みに共感できるから」と「気軽に社会貢献できるから」の2項目だ。

購入につながる条件としては「商品価格に影響を与えない最小限の取り組み」への支持が40〜50代で高く、日常の買い物の延長で、負担なく貢献できるという感覚が動機の中心にある。

同じエシカルな商品でも、20代にとっては関心や価値観を表明する手段であり、中高年にとっては生活に無理なく溶け込む選択をしているということになる。

ただ、いずれの年代においても現在購入していると答えた人は全体の32.7%、購入意向を持つ人は52.5%で、ギャップは過去5年間横ばい傾向だ。その距離を埋めるヒントは、年代ごとに異なる動機の中にありそうだ。

【調査概要】
調査対象:全国10〜60代の男女600人
調査期間:2025年8月1日〜8月2日
調査方法:インターネット調査

プレスリリース

文=池田美樹

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