健康

2026.05.18 14:00

コーヒーは体に悪くない──そう言える理由がまた1つ 最新研究

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コーヒーは、数々の健康問題の原因だと濡れ衣を着せられてきた。専門家のなかには、コーヒーは脱水を招くと語ってきた者もいる。確かにカフェインには軽い利尿作用があり、尿意を促す。しかし、その結果として増える排尿量は、1杯のコーヒーとともに体内に取り込まれる水分によって十分に補われる

コーヒーが心臓発作や脳卒中を引き起こすとも言われてきたが、そのような関連はないと示す研究が明らかになっている。

なかには、コーヒーが身長の伸びを止めると誤って主張した専門家さえいる。「コーヒーが子どもの発育を妨げる」という俗説を過度に心配する必要はない。毎日のコーヒーが将来の可能性を狭めることはないのだ。

しかし、コーヒーに関する潜在的なリスクとして、より現実味をもって長らく専門家を悩ませてきたものがある。心房細動のような異常なリズムを介して、心拍が速くなりすぎるのではないかという懸念だ。

ところが最近の研究によれば、この懸念さえも大幅に誇張されていたようだ。

2025年11月、研究チームが心房細動の既往がある人々におけるコーヒー摂取の無作為化試験を発表した。心房細動では、心臓の自然なペースメーカーが心臓全体に過剰な電気信号を送り、収縮を指示する。こうした異常信号が心室にある大きな心筋に十分届くと、脈拍は危険な速さにまで上がり得る。

この試験では、心房細動の患者200人に対し、自然なペースメーカーを焼灼(専門用語ではアブレーション)し、異常信号の発生を減らした。ただし研究者は、こうした焼灼が常に治癒につながるわけではないことも理解していた。だからこそ医師は通常、焼灼を受けた患者に対しコーヒーを控えるよう告げる。永遠に。

コーヒー愛好家にとっては、まさに死活問題と言える。

研究チームは、コーヒーが心房細動の再発リスクにどのような影響を与えるのかを検討した。研究結果は、コーヒー愛好家にとって極めてポジティブなものだった。1日1杯のコーヒーは異常な心拍数を増やさなかっただけでなく、心房細動のリスクを実際に低下させたのである。

なぜコーヒーが再発性の細動から人々を守るのか、専門家にもはっきりとはわかっていない。可能性の1つは、抗酸化物質を多く含むコーヒーが、異常な心拍を促す炎症を抑えるというものだ。また、コーヒーを飲むことが、より不健康な食品や飲料の摂取を減らすのかもしれない。あるいは、そうした別の食品が心臓により大きな問題をもたらしていた可能性もある。

実際、別の最近の研究では、カフェイン入りのコーヒーやお茶を飲む人は認知症を発症しにくいことが示唆されている。メカニズムは不明だが、「アデノシンA1およびA2A受容体」が関与している可能性があるという。カフェインが脳に与える好影響を考えれば、納得のいく結果かもしれない。

いずれにせよ、コーヒーの勝利がまた2つ積み上がった。カフェイン入りコーヒーを飲むことは、1日の始まりに安全な選択肢であるだけでなく、おそらく健康の改善にもつながる。

forbes.com 原文

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