宇宙

2026.05.17 16:00

5月後半は「惑星が共演」 宵の空は金星と木星、明け方は土星と火星を眺めよう

残照の空に輝く三日月と惑星の共演(stock.adobe.com)

残照の空に輝く三日月と惑星の共演(stock.adobe.com)

日の入り後の西の空に明るい星が輝いているのにお気づきだろうか。「宵の明星」の金星だ。単独でも見ごたえのある星だが、6月上旬に向けて、ひときわ壮観な眺めが楽しめる。

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地球の姉妹惑星とも呼ばれる金星は、6月8日から10日にかけて宵の空で木星と大接近する。これは、両惑星の公転軌道が地球からの見かけ上、一時的に重なるために起こる現象である。

5月後半はちょうど夜明け前の空でも惑星が共演しており、「見逃したくない夜空」が朝晩2回にわたって待ち構えている状況だ。ウェブサイト「The Planets Today」では、実際に今どんなことが夜空で起こっているのかを太陽系全体の視点から把握することができて面白い。

三日月と金星(stock.adobe.com)
三日月と金星(stock.adobe.com)

日没後の西の空で金星、木星、三日月がランデブー

これは最も手軽な星空観察といっていいだろう。夕食を早めに済ませ、外に出て、日が沈んで間もない西の空に惑星たちが仲よく輝く様子を眺めるだけだ。日の入り約45分後には、残照の空に金星と木星がきらめき始める。

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5月17日(日)は新月だが、翌18日には金星の右下に細い月が姿を現す。月はその後数日間にわたり明るさを増しながら、金星、木星を追い越すように高度を上げ、惑星たちの共演をいっそう引き立てる。金星と木星は現在、共にふたご座にある。

今後の見どころは以下のとおりだ。

2026年5月18日、日の入り30分後(東京:午後7時11分)の西の空(Stellarium)
2026年5月18日、日の入り30分後(東京:午後7時11分)の西の空(Stellarium)

・5月18日(月)

日の入り30~45分後に西北西の地平線近くに目を凝らしてみてほしい。少々難度が高いかもしれないが、金星の右下方に、新月翌日の「二日月」が見えるかもしれない。双眼鏡を手元に用意したほうがいいだろう。

・5月19日(火)

金星と三日月が接近して見える。月齢3の月は「宵の明星」の金星のほぼ真上、約5度(腕を伸ばして指2本分の幅程度)離れたところに位置している。日の入り30分後くらいから見えるはずだ。金星は日没から約2時間半後、月は約3時間後に沈む。

月が金星、木星に接近(国立天文台)
月が金星、木星に接近(国立天文台)

・5月20日(水)

木星と月齢4の細い月が並ぶ。前日より少しだけ太さを増した月は、木星の右隣に位置し、両天体は日没から約4時間後に沈む。

・5月21日(木)

月齢5の月が木星の左上方に輝く。

・5月25日(月)以降

太陽系の惑星で最も小さい水星が、惑星の共演に加わる。金星のさらに右下、地平線ぎりぎりの超低空を探してみよう。水星は6月上旬にかけて毎晩少しずつ高度を上げ、探しやすくなる。

夜明け前の東の空で、土星と火星を探そう

こちらは、さすがに手軽とはいえない。中緯度地域では6月21日の夏至に近づくにつれて日の出の時刻が早まるが、明け方の空に昇る惑星をひと目見たいなら、日の出の1時間前には起きないとならない。

もっとも今は、頑張って早起きすれば努力が報われる絶好の機会でもある。夜明け前の薄明の時間帯に、東の低空で火星と土星が共演しているからだ。

2026年5月20日、日の出1時間前(東京:午前3時33分)の東の空(Stellarium)
2026年5月20日、日の出1時間前(東京:午前3時33分)の東の空(Stellarium)

2つの惑星のうち土星はやや高い位置に(20日の場合、日の出1時間前の高度は約13度)、火星は地平線間際にある(同じく20日の日の出1時間前の高度は約4度)。土星は肉眼でも見えるが、火星を見つけるには双眼鏡があったほうがいいだろう。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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