専門家がストラテジーの売却可能性を分析
しかし、ストラテジーがここ数年で積極的にビットコインを蓄積してきた結果、同社は市場に対して過大な影響力を持つに至っている。
「ストラテジーは引き続き市場で最も影響力のある単一の主体であり、先週の決算説明会では資本市場戦略についてより詳細に説明し、サプライズをもたらした」。クラーケンのチーフエコノミスト、トーマス・パーフューモはメールでのコメントでこう述べた。
「最も注目すべきは、配当義務を果たすためにビットコインを売却する可能性が含まれていたことだ。マイケル・セイラーはこれを、将来の流動性ニーズに対して市場に『免疫を付ける』方法としても位置づけた」。
パーフューモは、ストラテジーが2022年後半に「税務上の損失を確定させるために約1200万ドル(約19億円)相当のビットコインを売却した」ことや、同社の株価対純資産価値(price-to-NAV)比率が「2026年の高値水準に達している」ことが、売却の可能性に道を開く要因になっていると指摘した。
「ストラテジーのこれまでの公式見解は、ビットコインを永遠に握り続けることだった」。ビットコイン・暗号資産ニュースレターの著者であるラーク・デイビスはメールでこう述べた。
「控えめに言っても、これは『絶対に売らない』から『有利なときに売る』へのイデオロギー上の転換である。そして結果として、ビットコインを買うために発行された株式商品の配当を支払うために、そのビットコインを売却するという構図に行き着く」。
ビットコイン価格が4万ドルを切る可能性を警告
セイラーがビットコイン売却を始めた場合、本格的なビットコイン価格の急落につながり得るという可能性を指摘する声もある。
「ポジティブな側面はあるものの、ストラテジーのビットコイン蓄積は、トップ資産における最大級の一極集中リスクとなっている」。MEXC Researchのチーフアナリスト、ショーン・ヤングはメールでそうコメントした。セイラーがストラテジーの債務を相殺するため、ビットコインの売却を開始すると予想していると付け加えた。
「現状のストラテジーは、ビットコインの売却を開始した際にパニックを引き起こすに足る保有量を持っており、その動きは大幅な価格急落を招きかねない。
ストラテジーが短期間で一括売却することはないだろうが、同社のポジションをめぐる不確実性により、投資家はビットコインへの忠誠心を見直す可能性がある。過去に同社が行ったように売却が最小限であれば、市場はそれを織り込むかもしれない。しかし大規模で持続的な売却は、ビットコインを4万ドル以下の水準へ押し下げかねない。
ストラテジーのビットコイン売却はなお推測の域を出ない。しかしビットコイン価格が改善せず、同社の資金調達モデルに悪影響が出れば、第4四半期末までに実行される可能性がある」。


