ウクライナ東部ドネツク州コスチャンティニウカの集合住宅の廃墟に身を潜めていたロシア軍部隊は、上空からウクライナ軍の無人機が攻撃しに来ると身構えていたのかもしれない。
だが、それは地上を走行してきた。
ウクライナ陸軍第100独立機械化旅団がソーシャルメディアで共有した動画によると、ロシア軍の破壊工作・偵察グループに所属する兵士8人が市内に潜り込み、放棄された建物に立てこもっていた。ウクライナ軍は、ロシア軍はここを今後の作戦の拠点にするつもりだとにらんでいた。
Three UGVs assaulted a building occupied by Russians in Konstantinovka, with Ukrainian soldiers only entering the building toward the end of the battle.
They had to finish off eight Russian soldiers who had hidden in an elevator shaft and refused to surrender. https://t.co/xXoBDX4xxh pic.twitter.com/dLgo1TqjFw— Roy🇨🇦 (@GrandpaRoy2) May 12, 2026advertisement
第100機械化旅団の説明によれば、付近にいる人員だけではこの陣地を安全に掃討するには不十分と判断され、指揮官たちはロボットを用いる強襲作戦を立案した。作戦には無人車両(UGV)3両が投入された。1両はおとり役として行動した。もう1両は300kgの爆薬を積載していたとされ、建物の裏側から突入し、爆発した。3両目は、建物を取り囲んでいたウクライナ兵らに追加装備を届けた。
ウクライナ側は、ロシア兵たちは投降するのを拒み、その後殺害されたとしている。
危険な任務を人間の代わりに担うロボット
この攻撃は、UGVの用途が兵站任務や後送(こうそう)任務から、だんだんと直接攻撃任務にも広がってきている現状をよく表している。戦場に無人航空機(UAV、ドローン)があふれ、マンパワー(人的戦力)不足が深刻化するなか、ウクライナ軍もロシア軍も、より重いペイロード(爆薬や爆弾などの積載物)を要塞陣地や市街戦区域に運び込めるロボットシステムの実験を進めている。
On the Kostiantynivka axis, the pilots of the 28th Mechanized Brigade went to work: 7 artillery pieces destroyed, around a dozen vehicles and a UGV taken out. And as a bonus — a rare catch: a Grad-P launcher, once designed by russia for export. pic.twitter.com/KFDqzjsNSj
— Defense of Ukraine (@DefenceU) December 16, 2025
ウクライナは、爆発物を積んだ地上ロボットを数年前から実験してきた。2024年初め、筆者はドネツク州にある訓練場で、ウクライナ領土防衛隊第109独立領土防衛旅団の部隊が遠隔操縦車両をテストする様子を取材した。彼らは同じ日のうちに、それに爆発物を積み込んでロシア軍の塹壕へ突入させた。
この戦争の動向を追い続けているOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリスト、ロイ・ガーディナーは筆者の取材に答え、「地上ロボットは諸兵科連合戦において非常に大きな潜在力を秘めています。とりわけ、敵を消耗させる歩兵用の直接火力アセットとして有望でしょう」との見方を示した。



