背景にあるマンパワー不足問題
ウクライナメディア、キーウ・インディペンデントの2025年8月の報道によると、コスチャンティニウカ方面のウクライナ軍旅団は、ロシア軍が長距離光ファイバーFPVドローンを専門とする精鋭ドローン部隊「ルビコン」を投入したため、前線の兵站の見直しを余儀なくされた。
コスチャンティニウカでは、市外縁部の森林地帯や破壊された郊外地区、廃墟化した建物を通って侵入してくるロシア軍の浸透グループからの圧力も強まっている。アナリストやウクライナ側の観察者によれば、ロシア軍の小規模な部隊が地下室や放棄された家屋に潜伏しようとするケースが増えており、ウクライナ軍は入り組んだ地形で困難な掃討作戦を強いられている。
まさにこうした環境で有利なのが、危険な近距離の歩兵突撃を必要とせず、要塞陣地などへ爆発物を運び込めるシステムだ。小型のFPVドローンと異なり、地上ロボットははるかに大型の爆発物ペイロードを運搬できるので、建物や要塞陣地への攻撃に役立つ。
2025年7月、筆者はキーウ郊外で行われたウクライナ軍によるUGVのデモンストレーションを取材した。ウクライナ軍の無人地上システム開発部門に所属する将校ボロディミル・ロベンシキーは当時、UGVの運用全体で戦闘任務の割合は12%程度にすぎず、大半は兵站任務、後送任務、工兵任務が占めていると説明していた。
ロベンスキーは、ウクライナは戦場でのUGVの役割を引き続き拡大していく必要があるとも語っていた。「ウクライナはこの技術に投資し、最終的に前線での歩兵の必要性を減らせる現代的システムを配備しなくてはなりません」
戦争が5年目に入り、さらに進行しているなか、ウクライナ軍はより規模の大きいロシア軍を相手に引き続き非対称戦を繰り広げる一方、マンパワー面で依然として問題を抱えている。市街戦がいっそう激しさを増し、人員不足による圧力がさらに高まるなか、かつて歩兵が行っていた任務にますますロボットが投入されるようになっている。


