ウクライナに特化したベンチャーキャピタル企業グリーン・フラッグ・ベンチャーズのファウンディングパートナー、デボラ・フェアラムはUGVについて、すでに攻撃用途で使用されていると述べたうえで「人間が危険な任務にさらされるのを減らしていくためにきわめて重要なものです」と筆者にコメントした。
もっとも現状では、ウクライナ軍の多くの部隊にとって、直接攻撃はUGVの用途として最優先のものではないかもしれない。ウクライナ陸軍第3独立強襲旅団に所属する兵士で、家族の安全への懸念から本名を伏せることを希望したコールサイン「エル・グレコ」は、UGVの用途として優先順位が最も高いのは基本的に兵站任務と負傷者らの後送任務であり、次が地雷除去などの工兵任務だと説明した。突撃自爆攻撃や武装襲撃といった直接火力支援は優先順位としては最も低いという。
今年5万両以上の供給を確保へ
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は4月、ミハイロ・フェドロウ国防相と軍参謀本部に対して、今年通年で少なくとも5万両のUGVの供給を確保するよう指示したと明らかにしている。
独立系OSINTアナリストのクレマン・モランは筆者の取材に「地上ドローンを配備することで、とりわけ兵站任務に使うことで、人員をほかの任務に振り向ける余裕が生まれます」と述べた。
突撃自爆任務に使用されるUGVには、爆発物を目標へ運ぶ間に電子妨害(ジャミング)を受けないようにするため、光ファイバー制御リンクを備えるものが多くなっている。別のアナリストのガーディナーは「光ファイバーと地上ロボットはとても相性がいい」と述べている。
ただし、電子妨害を回避できるからといって地上ロボットが「無敵」になるわけではない。前出のエル・グレコによると、UGVの「75〜80%ぐらい」は最終的にFPVドローンによって失われているという。「ジャミングで失われるものはとても少なく、ほとんどはFPVドローンによって撃破されます」
裏を返せば、まさにこうしたFPVドローンの脅威が存在するからこそ、地上ロボットは戦場で物珍しい存在どころか必要なものになっているということでもある。
1008th Motorized Rifle Regiment hits a Ukrainian UGV in Kostyantynivka with a Vandal Drone @GeoConfirmed @UAControlMap
— Audax (@AudaxonX) May 8, 2026
📌 48.556632, 37.668297 pic.twitter.com/QJx8ul6hyd


