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2026.05.26 08:30

2026年ビリオネアランキングに登場した日本人たちが書き続ける「成功のノート」

アメリカのフォーブスがビリオネアランキングを発表し始めたのは1982年。87年から94年までは日本人が首位を独走していた。ロックフェラー一族を抑えて6度の世界一になったのは、西武鉄道グループの堤義明である。プリンスホテルやスキー場など膨大な土地を所有していた彼は、土地バブルの象徴であった。

今年、発表したランキングのうち日本人で100位以内に入っているのは柳井正氏一族と孫正義氏のみ。そして日本人の上位10人のほとんどが一代で成功した起業家である。ユニ・チャームの高原氏は事業承継者だが、父親の代から売上げを実に4倍、時価総額を7倍にしているから、実力で勝ち取った地位と言えるだろう。


2026年 Forbes JAPANビリオネアランキング 発表!

ビリオネアランキングを見て気づくのは、成功のプロセスにノートを挙げる人が多いことだ。U-NEXT HOLDINGSの宇野康秀は学生時代から事業アイデアを書き続け(詳しくは5月25日発売号Forbes JAPAN巻頭記事)、ヴァージングループのリチャード・ブランソンは子どものころから、学習用ノートを常にもち歩き、テレビ番組の感想や人の話、ひらめいたアイデアから取締役会議の内容までメモし続け、ノートだけの本棚をもつ。ビル・ゲイツは定期的に山小屋にこもり、読書ノートをつける習慣をもつ。

しかし、世の中にノートを使う人はごまんといるはず。ノートを使う習慣は同じでも、成功する人とそうでない人の違いは何だろうか。

そんな疑問を思った時、昨年行った、ファーストリテイリングの柳井正のインタビューを思い出した。彼は昔も今も大学ノートに商売のことを書き出しているという。一方で、「若いころに、これだけ努力しているのになぜ成長できないのかとずっと思っていた」と言う。

「そして気づいたんです。行き先を決めない限り、行きたい所には行けない、と」

それはこう言い換えられるのではないだろうか。ノートを書くから成功するのではない。行き先が決まっているから、ノートが必要になる。実際、本誌創刊から12年間に行った優れたリーダーたちのインタビューを振り返って検証すると、それを裏打ちする内容だった。彼らの「行き先」とは何なのか。さっそく見ていこう。

高原豪久、藤田晋、孫正義、柳井正──Forbes JAPANは創刊以来、数々の事業成功者の人物像を取材してきて、彼らの真意を引き出してきた。そこから見えてきた共通点こそが本特集の原点である。Forbes JAPAN過去掲載記事より。
高原豪久、藤田晋、孫正義、柳井正──Forbes JAPANは創刊以来、数々の事業成功者の人物像を取材してきて、彼らの真意を引き出してきた。そこから見えてきた共通点こそが本特集の原点である。Forbes JAPAN過去掲載記事より。
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文=藤吉雅春 イラストレーション=フィリップ・ペライッチ 写真=正重智生

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