米海軍の最新鋭・最大の原子力空母「USSジェラルド・R・フォード(CVN-78)」は中東を離れて米本国へ帰還の途上にあるが、同艦を母艦として対イラン軍事作戦に参加していた6個の艦載機部隊が今週、米バージニア州のノーフォーク海軍基地とオシアナ海軍航空基地に一足早く帰投した。母艦フォードの本国到着は5月下旬になる見通しだ。
米海軍大西洋艦隊航空隊(AIRLANT)はSNSへの投稿で、第213戦闘攻撃飛行隊(VFA-213)「ブラックライオンズ」、第37戦闘攻撃飛行隊(VFA-37)「レイジンブルズ」、第87戦闘攻撃飛行隊(VFA-87)「ゴールデンウォリアーズ」、第31戦闘攻撃飛行隊(VFA-31)「トムキャッターズ」がオシアナ海軍航空基地に、第124早期警戒飛行隊(VAW-124)「ベアエース」と第40艦隊兵站支援飛行隊(VRC-40)「ローハイズ」がノーフォーク海軍基地に帰投したと明らかにした。
各飛行隊は第8空母航空団(CVW-8)に所属し、空母フォードと共に11カ月間もの長きにわたり展開を続けていた。13日時点でフォードは母港ノーフォーク海軍基地を出航してから323日が経過しており、これは米空母としてはベトナム戦争後最長、超大型原子力空母としては史上最長の展開期間となる。
1年近くに及ぶ任務期間中、フォードを中核とする第12空母打撃群(CSG-12)は、米海軍第2、第4、第5、第6艦隊の責任海域で作戦に従事した。
飛行時間5500時間超え、発進1万1800回以上
対イラン「エピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦」に参加した各飛行隊の総飛行時間は5500時間を超え、2025~26年の展開期間を通じた発進回数は1万1800回以上に上った。
この春の中東での作戦に先立ち、第8空母航空団は昨秋に北極圏で北大西洋条約機構(NATO)のパートナー国との作戦に参加。その後、地中海とカリブ海で相次いで活動した。カリブ海での任務には、トランプ政権が中南米からの麻薬密輸の阻止を掲げて2025年に開始した「サザンスピア(南方のやり)作戦」の支援も含まれていた。
カリブ海に展開中の今年2月、第8空母航空団は司令官交代式を行い、航行するフォードの上空で編隊飛行を披露した。
今週、艦載機が母艦より一足早く基地へと帰投できたのは、停泊中の空母からは発着艦が難しいためでもある。艦載機を降ろしたことで格納デッキのスペースが確保され、各種工具や装備、乗組員の私物などをトラックに積み込んでおき、母港に帰還した際に迅速に陸上施設へ移送することが可能になる。



