政治

2026.05.15 09:00

トランプ大統領、習近平主席を9月にホワイトハウス招待──偉大な指導者と称賛

Photo by Alex Wong/Getty Images

ビジネス代表団を伴い、礼砲で迎えられたトランプ

会談に先立ち、トランプは中国軍による儀仗、21発の礼砲、両国の旗と花束を振る子どもたちの出迎えを受けた後、北京の人民大会堂で習から歓迎を受けた。冒頭発言でトランプは、互いに電話で話してきたことに触れ、「問題が起きるたびに、われわれは非常に迅速に解決してきた」と述べた。

advertisement

続いてトランプは、自身が「史上最高」かつ「最大」のビジネス代表団を伴ってきたと誇示した。トランプは「トップ30」の経営者に参加を要請し、「全員がイエスと言った。会社の2番手や3番手ではなく、トップだけを求めた」と主張した。大統領はさらに、企業幹部がここにいるのは習と中国に「敬意を表す」ためであり、「貿易やビジネス」を行うことを楽しみにしていると述べた。

習が言及した「ツキディデスの罠」とは何か

習は会談の冒頭で、中国と米国が「トゥキディデスの罠(Thucydides Trap)」を乗り越え、2つの大国の関係に関する新たなモデルを確立できるかどうかを問いかけた。

「トゥキディデスの罠」という言葉は、ハーバード大学の教授で政治学者のグレアム・アリソンによって広められ、米中対立を、歴史上のアテネとスパルタの衝突になぞらえるものだ。この理論は、中国のように台頭する勢力(かつてのアテネ)と、米国のように既存の勢力(かつてのスパルタ)が、避けがたい衝突へと引き込まれ得ると示唆する。

advertisement

アリソンは15年以上前にこの点を論じた論説で、両国指導者に対し、起こり得る対立や火種について「はるかに率直に」話し合い、相手側の避けがたい要請を受け入れるための「大幅な調整」を行うよう促した。

台湾独立の概念と地域の平和

中国の国営メディアによれば、習は台湾独立の概念と地域の平和は「水と火ほど相いれない」と警告した。台湾の外交部はこれに対し、「地域の平和と安定に対する唯一のリスクは北京だ」とする声明を出し、地域の安全と繁栄を確保するため、「自由と民主主義を尊重する」米国などとの協力を継続する方針だとした。

習は米中通商協議について何を語ったか

国営メディアによれば、習はトランプとの協議の中で、前向きな米中の経済関係は「相互に利益があり、ウィンウィンだ」と述べた。「昨日、われわれの経済・貿易チームは、概ねバランスが取れた前向きな成果を生み出した。これは両国の国民と世界にとって良いニュースだ」と習は語ったとされるが、関税のような論点について具体的な詳細は示さなかった。

首脳会談後、トランプと習は北京の歴史的名所である天壇を訪れた。トランプは現地でホワイトハウスのプール取材班と短くやり取りし、「素晴らしい――素晴らしい場所だ。信じられない。中国は美しい」と述べた。トランプは台湾に関する質問には答えなかった。

首脳会談において、ホルムズ海峡の開放で一致

複数メディアに共有された首脳会談の概要(リードアウト)で、ホワイトハウスは「両者は、エネルギーの自由な流れを支えるため、ホルムズ海峡が開放された状態を維持しなければならないことで一致した」と述べた。ホルムズ海峡は世界の石油の20%を輸送する海峡で、習と中国外務省はいずれも最近、米国とイランの戦争の解決と、ホルムズ海峡の再開を求めてきた。

ホワイトハウスはまた、トランプがフェンタニルの製造に用いられる化学物質の流入抑制、中国の対米投資拡大、米国産農産物の購入について協議したとした。さらに匿名の米当局者はAP通信に対し、中国が中東からのエネルギー依存を下げるため、米国産石油の購入に関心を示したと習が表明した、と語った。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事