自分のためより誰かのためなら贅沢できる
では、こうした閉塞感をどう乗り越えるか。調査では消費行動の面でも興味深い逆説が浮かんだ。自分ひとりのためのリフレッシュ(休暇取得や高価な食事)に対し、「何らかの抵抗感がある」と答えた人は51.6%と過半数を超えた。

抵抗感の理由は「ご褒美に値する成果がない」(23.0%)、「正当な理由がない」(18.3%)と、休みにくさの理由と重なる。
一方で「大切な人(家族やパートナー)をねぎらうため」という理由があれば、66.5%が贅沢な食事やギフトに踏み切れると答えた。

自分のためには動けなくても、誰かのためなら動ける。「ねぎらい消費」とも呼べるこの動機が、6月を前向きに乗り越えるひとつの出口になっていることがうかがえる。
産業医・精神科医の濱田審裕氏は、意図的に自分をいたわる機会を持つことが社会生活を維持するための重要なセルフケアになると指摘する。誰かのためという大義名分を借りることでその一歩を踏み出しやすくなるのならば、セルフケアのきっかけとして賢く利用してみるのはどうだろうか。
【調査概要】
調査対象:全国20〜50歳のビジネスパーソン男女1000人
調査期間:2026年4月16日〜4月17日
調査方法:インターネット調査


