働き方

2026.05.20 07:15

リモートワークで毎日2時間の余裕を創出 子育て世代が選ぶ働き方の実態

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新型コロナ禍が明けてからオフィス回帰の動きが目立っている。リモートワークは次第に減少して、いつかは元の完全出社の形に戻るのだろうか。いや、それはあり得ない。なぜなら、リモートワークは働き方に新たな価値観をもたらしたからだ。在宅型のアシスタントサービスを提供する企業の調査結果からそれが読み取れる。

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オンラインアシスタント「フジ子さん」を運営するBPOテクノロジーは、同社で働く在宅アシスタントを対象に働き方に関する実態調査を実施した。なかでも、子どもがいる世帯(378件)には、完全リモートワークの恩恵は大きいようだ。

子どもがいる世帯に、リモートワークを選んだ直接的な動機を聞くと、もっとも多かったのが「家事や育児を両立したかった」だった。次いで、「時間や場所に縛られずに働きたかった」も多かった。「急な体調不良や用事にも時間を調整して柔軟に対応できる」、「軽度の体調不良時にも無理をさせず自宅で様子を見る選択ができる」、「急なお迎えにもすぐに対応でき、精神的な負担が軽減された」といった意見が聞かれた。

いずれも子どものことだ。子育て世代にとって、リモートワークは単なる自分本位な働き方改革ではなく、家庭を維持するために大切な選択肢であることがわかる。そこで最大のメリットとなるのは、時間的な余裕、融通性だ。実際に、完全リモートワークではオフィスで仕事をする場合にくらべて、どれほどの時間的余裕ができたかを、時間創出ができた281人に聞くと、ほぼ50パーセントが2時間と答えた。

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預かり時間が長かった保育園から小学校にあがり、子どものために多くの時間が取られるようになる、いわゆる「小一の壁」に悩む親御さんの場合は、2時間の余裕は大きい。

「学校から帰宅した際に家にいられる安心感がある」、「帰宅後に子どもの話を聞けることで日々の変化にも気づきやすくなった」、「子どもを自宅で『おかえり』と迎えられることは、出社型勤務では実現できなかったため、非常に満足している」といった意見が聞かれた。

さらに、母親が家事以外で働く姿を子どもに見せることができるため、「子どもから仕事ができる母として見られるようになり自信につながった」、「無理のないペースで仕事を再開でき、徐々にスキルや感覚を取り戻せた」といった意見からわかるように、働きがいにもリモートワークはよい影響を与えている。

子育て世代にとってリモートワークは、オフィスワークの代替ではなく、家庭と仕事を健全に両立させるための、本質的な働き方として定着していくことだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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