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2026.05.14 07:00

エヌビディア、史上初の時価総額5.5兆ドル突破 CEOのトランプ訪中同行で株価急騰

米エヌビディアの開発者会議「GTC 2026」で基調演説を行うジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)。2026年3月16日、カリフォルニア州サンノゼにて(Benjamin Fanjoy/Getty Images)

米エヌビディアの開発者会議「GTC 2026」で基調演説を行うジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)。2026年3月16日、カリフォルニア州サンノゼにて(Benjamin Fanjoy/Getty Images)

米半導体大手エヌビディアの時価総額が13日、初めて5.5兆ドル(約863.5兆円。1ドル=157円換算)の大台に達し、上場企業の史上最高記録をまたも更新した。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)がドナルド・トランプ米大統領の中国訪問に同行するとの報道を受けて、株価が急騰した。

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エヌビディア株は13日午後の米株式市場で一時3%急騰し、時価総額は5兆5000億ドル(約863.5兆円)をわずかに上回った。

株価急騰の背景には、当初ホワイトハウスが公開したトランプの訪中に同行する大手企業トップのリストに含まれていなかったフアンCEOが一転、同行することになったと報じられたことがある。トランプは北京で習近平国家主席との首脳会談に臨む。

今回の株価上昇を受けてエヌビディアは時価総額2位の米グーグル(4.7兆ドル[約737.9兆円])や3位の米アップル(4.3兆ドル[約675.1兆円])を大きく引き離し、世界で最も価値の高い企業としての地位をさらに確固たるものとした。

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エヌビディア株は3月30日に1株あたり165.17ドルの今年最低値を記録したが、直近1カ月で20%近く上がり、220ドルの大台に乗せている。前年同期比では74%の上昇を記録している。

米株式市場では13日、主要銘柄で構成するS&P500種株価指数も最高値を更新し、一時0.5%以上上昇して7450を付けた。

フアンCEOの資産額は54億ドル積み増し

保有資産1000億ドル(約16兆円)超の「センティビリオネア」であるフアンの推定純資産額は13日、54億ドル(約8478億円)増え、1961億ドル(約30.79兆円)となった。

フアンは現在、世界7位の富豪だ。フォーブスの長者番付では、米オラクル共同創業者のラリー・エリソン会長(2360億ドル=約37.05兆円)と米メタ・プラットフォームズの共同創業者マーク・ザッカーバーグCEO(2090億ドル=約32.81兆円)のすぐ下に付けている。

来週の決算発表に注目

エヌビディアは来週に2027会計年度第1四半期の決算発表を控えており、売上高は780億ドル(約12.25兆円)を見込んでいる。AI(人工知能)チップ市場を独占してきた同社は、2026年1月25日に期末を迎えた2026年度第4四半期に680億ドル(約10.68兆円)の売上高を記録した。これは前年同期比73%の増加で、同社売上の91%以上を占めるデータセンター部門の売上高が623億ドル(約9.78兆円)と大きく伸びたことが主な要因だ。

同社は今年に入り、メタとの提携を含む複数の新たなパートナーシップを締結した。メタは今年初め、AIに1250億~1450億ドル(約19.63~22.77兆円)を投じる計画を発表している。米シリコンバレーのテック系コンサルティング会社クリエイティブ・ストラテジーズのベン・バジャリンCEOによると、エヌビディアとの提携は数百億ドル(数兆円)規模になるとみられ、これによりメタはエヌビディアのAIチップやハードウェアを利用できるようになる。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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