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2026.05.13 17:00

「マスク対アルトマン」裁判で判明したOpenAI創設の裏側と本音

Muhammed Selim Korkutata/Anadolu via Getty Images

Muhammed Selim Korkutata/Anadolu via Getty Images

イーロン・マスクとサム・アルトマンの確執は、マスクがOpenAIを相手取って起こした訴訟が裁判に入り、主戦場を法廷の証言台へと移した。これにより、対立する2人の億万長者と、彼らのOpenAIでの経験に関する示唆に富む情報が明らかになっている。

サム・アルトマンの発言

OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるアルトマンは米国時間5月12日、証言初日で、OpenAIの創設メンバーでもあるマスクが、かつて同社の90%の持ち分を要求し、さらに自身が死亡した場合にはOpenAIの支配権を子どもに引き継がせるべきだと示唆したことがあったと振り返った。

アルトマンは、マスクが「優れた研究所の運営方法」を理解していなかったと述べ、マスクが同社従業員を順位付けすることで、OpenAIの主要な研究者の一部を「モチベーションを著しく低下させた」と主張している。

アルトマンはまた、マスクにはOpenAIの営利部門への投資機会が与えられていたが、原則として自分が支配しない企業に投資したくなかったため、マスクが断ったとされるとも述べた。

アルトマンは、自身が「非営利組織を私物化した」とするマスクの非難に反論し、「この『慈善団体は盗めない』という話だが。盗めないという点には同意する。だがマスク氏はそれを潰そうとした。おそらく2度だ」と述べた。

イーロン・マスクの発言

1週間ほど前に3日間にわたり法廷で証言したマスクは、アルトマンらが同社は「非営利のまま続く」と自分に「安心させた」と述べ、OpenAIの営利部門が「非営利の価値の圧倒的大半を奪った」と主張した。

マスクは「非営利を営利に変えるべきではないと思う」と付け加え、営利企業を運営すること自体が悪いわけではないとしつつ、「だが慈善団体を盗むことはできない」と述べた。

証言中、OpenAI側弁護士のビル・サビットに「常に」遮られたと非難したマスクは、OpenAIへの10億ドル(約1580億円)の拠出約束を果たさなかったのは「チームへの信頼を失った」ためだと、法廷で認めた(マスクが最終的に拠出したのは3800万ドル=約60億円だった)。

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