三菱マテリアル(5711)
売上高:1兆9,620億円 営業利益:371億円
非鉄金属大手。E-Scrapと呼ばれる家電やパソコン、スマートフォンなどから回収される廃基板を国内や欧米から集めて貴金属を取り出すリサイクルに長け、その処理能力は年間約16万トンで世界トップクラス。レアアース・レアメタルのリサイクル事業創出ももくろむ。
大平洋金属(5541)
売上高:131億円 営業利益:▲73億円
ステンレスの主原料となる「フェロニッケル」製造の国内最大手。2024年から海底鉱物資源の「マンガンノジュール」の製錬試験を実施し、世界で初めて商業規模の高品質なニッケル、コバルト合金などを製造することに成功。マンガンノジュールは南鳥島沖の深海底でも発見されている。
住友商事(8053)
営業収益:7兆2,920億円 純利益:5,618億円
1980年代にレアアースの輸入取引を開始して以降、安定したサプライチェーン確立のために、探査、開発、生産、販売をグローバルに展開。2023年には米レアアース大手のMPマテリアルズと日本向けの独占販売代理店契約を締結し、永久磁石の原料となるネオジムなどの調達を進める。
豊田通商(8015)
営業収益:10兆3,095億円 純利益:3,625億円
英レアアース開発企業のペンサナと2025年、レアアース取引に関する覚書を締結した。アンゴラの鉱山から産出される混合レアアース炭酸塩(MREC)について、5年間で年最大2万トン調達。豊田通商の子会社が運営するインドの処理施設を活用して、独自のサプライチェーン構築を目指す。
三菱重工業(7011)
売上収益:5兆271億円 営業利益:3,831億円
海洋鉱物資源の調査・探査に欠かせない大型の船舶をつくる技術をもつ。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が管理・運用する調査船「白嶺」や、南鳥島沖の「レアアース泥」回収プロジェクトにも使われている海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「ちきゅう」も三菱重工業製。
三洋貿易(3176)
売上高:1,327億円 営業利益:64億円
グループ会社のコスモス商事が2025年冬までに、地球深部探査船「ちきゅう」に採鉱機や揚泥管、浮力体、遠隔操作無人探査機(ROV)を納入した。26年1月から、内閣府と海洋研究開発機構(JAMSTEC)による南鳥島沖の「レアアース泥」回収プロジェクトで使用された。
AREホールディングス(5857)
売上収益:5,062億円 営業利益:199億円
宝飾品や歯科、電子部品、触媒など幅広い分野のリサイクル原料から、金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属やレアメタルを回収する技術をもつ。レアメタルの需要拡大を見込み、国の補助金も活用しながらリサイクル能力を拡充するための工場設備の増強や新設を計画している。
石油資源開発(1662)
売上高:3,890億円 営業利益:620億円
国内外で石油・天然ガスの探鉱・開発・生産を行うパイオニア企業。エネルギー安定供給のための新技術開発として、メタンハイドレートの商業化に向けた取り組みや、次世代海洋調査を通じた海洋鉱物資源開発への取り組みを継続している。
INPEX(1605)
売上収益:2兆113億円 営業利益:1兆1,354億円
石油・ガス開発の国内専業最大手。国際石油開発と帝国石油の統合で誕生した。豪州で大型LNGプラントを操業している。石油・ガス開発だけでなく、鉱物や金属を含んだ地下水である「かん水」や地下流体から、金属資源、地下鉱物、希少資源を回収するビジネスにも挑戦している。
レゾナック・ホールディングス(4004)
売上収益:1兆3,471億円 営業利益:467億円
旧・昭和電工の時代にレアアース磁石向けの合金の製造を開始しており、ジスプロシウムやテルビウムなど重希土類を使用しないネオジム磁石用合金の開発にも成功していた。2019年に研究開発事業はTDKに譲渡したが、その後もレアアース合金の製造自体は秩父事業所にて継続。
ライナス・レアアース(豪州、LYC)
売上高:4億1,370万豪ドル 純利益:8,020万豪ドル
豪州レアアース最大手。中国以外でレアアースを量産し利益を出している唯一の企業。2025年には、レアアースのなかでも中国に偏在する重希土類のジスプロシウムとテルビウムの生産をマレーシアで開始した。航空機用の高性能永久磁石などにも使われるサマリウムの生産も始める。
MPマテリアルズ(米国、MP)
売上高:2億2,444万米ドル 純利益:▲8,587万米ドル
米国で唯一稼働するレアアース鉱山のマウンテンパス鉱山(カリフォルニア州)を所有・運営する。セリウムやランタン、ネオジム、プラセオジム、サマリウムなどを供給する。2025年7月には、レアアースの中国依存度を低減するため、米国防総省が4億ドルを投じて最大株主となった。


