東亜建設工業(1885)
売上高:3,304億円 営業利益:206億円
港湾整備などの海洋土木に強いマリコンの大手。内閣府と海洋研究開発機構(JAMSTEC)による南鳥島沖の「レアアース泥」回収プロジェクトに技術開発で協力。粘性の高いレアアース泥をスムーズに船上にくみ上げるために重要となる「解泥」技術の実証試験の実績がある。
五洋建設(1893)
売上高:7,274億円 営業利益:216億円
マリコンの国内最大手。新工法や新材料の開発に取り組む五洋建設技術研究所は、大阪公立大学と共同で、南鳥島沖の海底にある「レアアース泥」とニッケル・コバルトを含む「マンガン団塊」を一緒に船上にくみ上げる「パルプリフト方式」と呼ばれる採掘方法を検討している。
太平洋セメント(5233)
売上高:8,962億円 営業利益:777億円
セメント国内最大手。鉱山開発にも注力している。東京大学が主導する「レアアース泥・マンガンノジュール開発推進コンソーシアム」に参画。レアメタル関連では、ニッケルやコバルトを使わないリチウムイオン電池用材料を開発した。使用済み電池からのレアメタル回収にも取り組む。
アサカ理研(5724)
売上高:86億円 営業利益:4億円
電子部品の端材や不良品などから貴金属を回収する資源再生メーカー。電気自動車(EV)の使用済みリチウムイオン電池からリチウム、コバルトなどのレアメタルを抽出し再び電池材料として供給する新規事業を進めている。現在、量産プラントを建築中で、2028年の商用化開始を目指す。
第一稀元素化学工業(4082)
売上高:336億円 営業利益:22億円
レアメタルの一種、ジルコニウムのトップメーカー。セラミックス製品などの材料となるジルコニウム化合物を製造・販売。この材料の製造過程で安定化剤として添加していたレアアースをカルシウムで代替する技術を開発した。レアアースを使用しないため、安定的な供給を実現した。
大同特殊鋼(5471)
売上収益:5,749億円 営業利益:394億円
レアアースのなかでも中国に偏在しているジスプロシウムやテルビウムといった重希土類を使わないネオジム磁石を開発し、ハイブリッド車や電気自動車向けに供給する。中国のレアアースの輸出規制に伴い需要が増加している。医療や航空宇宙分野に使われるチタン製品の製造にも拡大する。
アルコニックス(3036)
売上高:1,970億円 営業利益:69億円
非鉄金属の商社と製造の両方を手がける。日商岩井(現・双日)のアルミや銅といった非鉄金属を扱う部門が前身で、2001年に独立した。M&Aも積極的に実施し、04年に傘下に入ったアドバンストマテリアルジャパンは国内トップクラスの取扱量を誇るレアメタル・レアアースの専門商社。
TDK(6762)
売上高:2兆2,048億円 営業利益:2,241億円
大手総合電子部品メーカー。自動車や産業機器用のモーター向けに高性能なネオジム磁石を手がける。重希土類のジスプロシウムを使わないネオジム磁石を開発し、量産化技術も確立している。さらに、レアアースをできる限り使わないレアアースフリーの磁石の開発にも取り組んでいる。
住友金属鉱山(5713)
売上高:1兆5,933億円 税引前利益:313億円
非鉄金属大手。鉱石を採取する鉱山開発、鉱石から金属を取り出す製錬、金属を部材や電子材料にする加工まで、一貫したサプライチェーンを構築。リサイクルにも力を入れており、使用済み電池などから銅、ニッケル、コバルト、リチウムを回収、資源化するリサイクルプラントを建設中。
三井金属鉱業(5706)
売上高:7,123億円 営業利益:747億円
非鉄金属大手。子会社の日本イットリウムを吸収合併し、レアメタル・レアアース素材の原料調達から最終製品の開発・製造までを一貫して行う「レアマテリアル事業部」を設置。26年4月には研究開発拠点となる「九州先端材料開発センター」を設立し、新たな開発棟を建設する予定。
DOWAホールディングス(5714)
売上高:6,786億円 営業利益:322億円
非鉄金属大手。スクラップや使用済み基板などリサイクル資源を世界中から集め、レアメタルなどさまざまな金属を回収している。2025年に家電のモーターからネオジム磁石を回収する実証試験を開始。27年度には製錬・リサイクル複合コンビナートの大規模改修・再構築に着手する。
JX金属(5016)
売上高:7,149億円 営業利益:1,124億円
非鉄金属大手。2025年6月、豪州の鉱山会社RZリソーシズが権益の100%を所有するレアメタル・レアアースを含む鉱床の開発プロジェクトに、計2,000万豪ドル(約22億円)を拠出して権益の5%を取得する契約を結んだと発表。入手したレアメタルは半導体材料などに使う予定。


