モビリティ

2026.05.13 12:30

eバイクの寿命が2倍に、次世代「半固体電池」を搭載するRevv1 EVO

半固体電池を採用したeバイク「Revv1 EVO」(Ride1Up)

半固体電池を採用したeバイク「Revv1 EVO」(Ride1Up)

eバイク(電動自転車)に乗っている人なら、それを所有する上で大きな悩みの1つが、長いバッテリーの充電時間であることを知っているだろう。筆者のeバイクは、充電に通常6時間ほどかかる。私は2台所有して使い分けているが、こうした運用は一般ユーザーには非現実的だろう。50〜70kmほど走ったら、リチウムイオンバッテリーをフル充電するために、夜通し充電器につないでおく必要がある。

しかし、もうそんなこともなくなる。米国カリフォルニア州を拠点に電動自転車の製造・直販を行うRide1Upは、先日発表した「Revv1 EVO」というモペッド型のeバイクに、蓄電において大きな飛躍となる「半固体電池技術」を導入した。これは一般的な使用者に、より長い耐用年数、より速い充電、そして安心感という3つの利点をもたらすことを意味する。

eバイクの所有において、これまで最も重大な障害はバッテリーのサイクル寿命(バッテリーの残量がゼロの状態から100%まで充電し、それから再びすべて使い切るまでの充放電の流れを1サイクルと換算し、それが何回可能であるかを示す指標)だった。eバイクに搭載されている多くの一般的なリチウムイオンバッテリーは、500回ほど充放電を繰り返す(500サイクル)と、満充電する能力が劣化する(電池容量が低下する)。しかし、この次世代の半固体電池は、その限界を打ち破り、容量が低下するまで1200サイクル以上の充放電が可能だ。

つまり、一週間に2回ほどeバイクを充電する人であれば、現在の標準的なバッテリーなら4~5年で容量が低下し始めることが予想される。それと同じ条件で、Revv1 EVOは10年以上の期間、電池容量を維持できるように設計されている。実質的にバイクの寿命が2倍になると考えれば、長期的には賢明な投資となるはずだ。

さらに、従来のバッテリーは、物理的な損傷や極度の高温に弱い傾向がある。半固体電池技術は、バッテリー内部の化学反応を変え、安定性が大幅に向上する。Revv1 EVOのバッテリーは厳密な試験をクリアしている。乗り手にとって、これはバッテリーが過熱・発火する危険や、日常的な通勤やトレイルライディング(山道や未舗装路を走破するスポーツ)で受ける衝撃や振動による悪影響が、はるかに少ないということを意味する。これにより、ガレージに保管する際の安心感も格段に高まるだろう。

次ページ > 朝の通勤後に充電を開始すれば、昼食前にはフル充電が完了

翻訳=日下部博一

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事